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「映画館が禁止された国」サウジアラビアで35年ぶりに映画館オープン、初上映作品は『ブラックパンサー』 ─ 男女同席も可能に

ブラックパンサー
Black Panther (2018) Directed by Ryan Coogler ©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

映画館が禁止された国をご存知だろうか。

イスラム教の厳しい戒律下にあるサウジアラビアは、テレビやコンサートなどの娯楽および女性の社会進出が厳しく制限されてきた国。男女が公共の場所に混在することはタブーとされ、1980年代には映画館の設置が禁じられた。そんなサウジアラビアに2018年4月、映画館が約35年ぶりにオープンする。初上映作品は『ブラックパンサー』(2018)だ。

この度オープンする映画館においては、女性のみ/男性のみの上映時間を設ける可能性があるものの、基本的に男女同席が可能になる見通し。近年まで女性が車を運転することすら禁じられていたサウジアラビアにおいては快挙と呼べる試みだろう。

ブラックパンサー
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

この背景には、サウジアラビアの皇太子で次期国王候補のムハンマド・ビン・サルマーンが主導する近代化改革がある。改革の一環として、文化・経済の発展を目的に、映画館の運営が解禁されることが2017年12月に発表されていた。

この度首都リヤドにオープンする映画館は米大手映画会社AMCエンターテインメント社によって運営されるもので、600席以上のレザーシートおよび大理石でできた化粧室を有するという。AMCエンターテインメント社はサウジアラビアにおいて5年以内に40軒の映画館を開設し、2030年までにその設置数を100軒にまで増やす予定とのこと。またこの度の映画館解禁で、サウジアラビアは今後10億ドルの歳入を創出し、世界トップ10に食い込むような大規模な市場になると予想するアナリストもいる。

映画館解禁の第1作目に『ブラックパンサー』が選ばれた理由は明らかになっていないものの、サウジアラビアは人口の約7割が30歳以下と若者の割合が多い国。爽快なアクション大作がヒットすると考えたのかもしれない。

『ブラックパンサー』は2018年4月18日にサウジアラビアでのプレミア上映が行われるという。映画『ブラックパンサー』といえば、国王ティチャラ/ブラックパンサー、ティチャラの妹で天才科学者のシュリ、女戦士オコエなどが男女分け隔てなく活躍する作品だ。この作品を観て、サウジアラビアの国民は何を感じるのだろうか。

(文:まだい)

Source: Variety(1, 2

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THE RIVER編集部
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