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【ネタバレ】『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』あの重要人物、もっと出番が多い計画だった

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
© 2022 MARVEL.

この記事には、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のネタバレが含まれています。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©MarvelStudios 2022

少年・トゥーサン、本来の役割とは

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のポストクレジットシーン(ミッドクレジットシーン)には、本編に登場しなかった一人の少年が顔を見せる。シュリがハイチの海岸を訪れ、葬儀の衣装が燃えるのを見ながらティ・チャラを思い出していると、ナキアと6歳の少年・トゥーサンがやってくるのだ。そこでナキアは、トゥーサンがシュリの甥、すなわちティ・チャラの息子であることを告げる。トゥーサンは自身を「ティ・チャラ王子、ティ・チャラ王の息子」と呼んだ。

以前、本作のプロデューサーであるネイト・ムーアは、トゥーサン/ティ・チャラ2世の登場がチャドウィックの逝去以前から構想されていたことを明かしていた。しかし、チャドウィックの逝去を受けて本編上の意味合いを変更したのだという。

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共同脚本のジョー・ロバート・コールも、米Rolling Stoneにて、ムーアと同じく「チャドが亡くなる以前の脚本から、ティ・チャラには子どもがいる設定でした。彼に子どもがいるという展開は、私たちがずっとやろうとしていたことです」と認めている。もっとも、その立ち位置は大きく異なったようだ。

「以前の脚本は、どちらかといえば子どもに焦点を当てた物語でした。そして、ティ・チャラの息子がその一部を担っていたのです。それは大きく変わったところですが、なんらかの形で彼を登場させたいと思いました。出番はずいぶん減ってしまいましたが。」

コールによると、脚本の執筆段階では、“いかにティ・チャラの息子を登場させるか”という点だけでも複数のパターンが検討されていたという。チャドウィックの逝去後、「どのように彼を物語に組み込むのがベストなのかわからなくなってしまった」というのだ。課題となったのは、“息子の存在をどの段階で観客に明かすのか”ということ。感情面だけでなく、物語にふさわしい形で、しかもその事実が登場人物にどんな影響を及ぼすかも熟慮する必要があった。

完成版におけるトゥーサン/ティ・チャラ2世の役割について、コールは「考えられるかぎり最高の形に落ち着いたと思います」と述べている。「(出番については)いろいろ考えましたが、それでもチャドが亡くなった後、彼の出番が増えたことは一度もなかったですね」

The Hollywood Reporterでは、このミッドクレジットシーンの撮影秘話が明かされている。このシーンは本撮影のもっとも終盤、俳優陣が撮影に参加する最終日に撮られたもの。ロケ地は(ハイチではなく)プエルトリコのビーチで、最小限のスタッフだけが立ち会い、たった一日で撮影されたという。ライアン・クーグラー監督は、このシーンを夕陽の中、自然光で撮ることを望んだ。

撮影監督のオータム・デュラルド・アーカポーは、「この映画がどういう映画か、ということを(シーンの中に)的確に封じ込められたと思います」と語る。「つまりは“家族”と“再生”なのです。悲しみを手放しながら、悲しみと付き合っていくこと。時には悲しみとともに前進すること」

奇しくもこのシーンの撮影は、本作においても稀なほど、“すべてがうまくいった”一日になったという。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)より公開中

Sources: Rolling Stone, The Hollywood Reporter

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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