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『ボヘミアン・ラプソディ』プロデューサー、解雇された前監督に言及 ─ 「残念な状況だった」

ボヘミアン・ラプソディ
© 2018 Twentieth Century Fox

第76回ゴールデングローブ賞で作品賞・主演男優賞(ドラマ部門)W受賞を果たし、名実共に2018年を象徴する映画となった『ボヘミアン・ラプソディ』からは、もともと監督を務めていたブライアン・シンガーが製作中のトラブルで20世紀フォックスに解雇されている。両者の主張は食い違っており、すれ違い状態のまま迎えたゴールデングローブ賞受賞式では、主演ラミ・マレックとプロデューサーのグレアム・キングのスピーチで一言も言及されなかった

解雇当時は「ブライアン・シンガーが途中から撮影を放棄した」などセンセーショナルな報道もあったが、家族の健康問題のために休養を求めたシンガーを20世紀フォックスが解雇させた、とも言われている。一体、舞台裏ではどのような心理がはたらいていたのか。プロデューサーのグレアム・キングが全米製作者組合賞ノミネート発表の場で言及した。米Varietyが伝えている。


映画を完成させるために

グレアムはシンガー指揮下で映画の撮影がされていた頃、一同は「ファミリーだった」として結束があったことを明かしている。

残念な状況でした。あと16、17日というところでブライアン・シンガーに問題が生じたのです。彼のお母様が重病になりまして、彼は100%の集中力を要するタイプの人。彼はただ、休みをとって自分の人生の問題に対処したいと言いました。でもスタジオは映画を完成させたい。そしてもちろん、私の仕事は何が何でも映画を守ること。そのためにいたのですから。」

「映画を完成させるために、やらなくてはいけないことをやった」と語るグレアム。もともとシンガーと20世紀フォックスの間で結ばれた契約は”pay or play”という形式のもので、企画の実現や自身の参加の有無にかかわらず、事前に保証された報酬の全額がクリエイターに支払われるというもの。事実、ブライアン・シンガーは製作途中の解雇に終わったにも関わらず、映画の監督としてクレジットされている。

ゴールデングローブ賞受賞式のスピーチだけを見る限りでは、シンガーが”蚊帳の外”のような扱いを受けているように感じられる。少なくともこのたびのグレアムの発言によれば、残った製作陣もシンガーの離脱を残念に思っており、一方で解雇に至るには「映画を守るため」やむを得ない決断があったことが伺える。

『ボヘミアン・ラプソディ』プロデューサーのグレアム・キングは、全米製作者組合賞 劇場映画賞(劇場映画プロデューサー賞)にノミネート。受賞は『グリーンブック』プロデューサー陣となった。

Source:Variety

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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