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ウィル・スミスと怪物がバディに!Netflix映画『ブライト』予告編到着 ― 『スーサイド・スクワッド』監督との再タッグでリベンジへ

ウィル・スミス&デヴィッド・エアー監督という『スーサイド・スクワッド』(2016)コンビが再びタッグを組んだ、Netflix製作による映画『ブライト』の予告編が米国にて公開された。この映像は、2017年7月20日(現地時間)に開催された「サンディエゴ・コミコン2017」でのパネルイベントにて解禁されたものだ。

本作『ブライト』は人間とともにオークやエルフといった種族が共存する世界を舞台に展開する、ファンタジーと“刑事バディ・ムービー”が融合したストーリーだ。主人公の警官ウォードを演じるウィルには、「多様な雇用」によって警官となったオーク、ジャコビー(ジョエル・エドガートン)という同僚がいるという設定。しかしウィルが演じる警官は、別の種族への差別意識をもった男なのだという。すなわち舞台となる「多種族社会」とは、明らかに現実世界における「多民族社会」のメタファーだろう。
また予告編の中盤には、「願いを叶える核兵器のようなもの」として魔法の杖が登場するが、これには一体どんな意味がこめられているのか……。

[追記 2017年7月21日 19:30]
Netflix Japanの公式YouTubeチャンネルにて、本作『ブライト』の日本語版予告編が公開されている。

『スーサイド・スクワッド』のリベンジなるか

『スーサイド・スクワッド』を観た人なら、きっと今回の予告編にはある既視感をおぼえることだろう。
ただでさえウィル・スミス主演、デヴィッド・エアー監督の再タッグだとしても、人間と人間ならざる者が入り乱れる世界で敵と味方が分かれるという世界観や、銃器や特殊能力を駆使したアクション・シーンは『スーサイド・スクワッド』を否応なく思い出させる。
しかし、思えば『スーサイド・スクワッド』は編集段階でも製作トラブルの噂が少なくなかった作品であり、エアー監督の意思がどこまで作品に反映されていたのかは結局わからなかった。本作『ブライト』も、元々はワーナー・ブラザース社のもとで製作される予定だったところをキャンセルされ、のちにNetflixが引き取った映画なのである。

今回「サンディエゴ・コミコン2017」のイベントに登壇したエアー監督は、『ブライト』の製作について「超高予算のインディペンデント映画のようだった」と語っている。予算を与えられ、要望を聞かれた後は自由に作品を作ることができたというのだ。またウィルも「Netflixである以外、撮影に違うところはなかった」と話している。

ここからはあくまで邪推にすぎないが、もしや『ブライト』には、『スーサイド・スクワッド』でエアー監督が本当にやりたかったことが詰まっているのではないだろうか。ファンタジーとリアルな世界観の融合、飾り気のない骨太なガン・アクションと魔法の両立、そして多様なキャラクターたちのチームアップ……。奇妙なまでに要素が一致しているところも、“リベンジ”だと考えれば合点がいくだろう。するともちろん、本編のサウンドトラックにも注目したいところだ。

映画『ブライト』は、2017年12月22日にNetflixにて全世界同時配信
ウィル・スミス&デヴィッド・エアー監督による“本気”の映画を心待ちにしたい。

Sources: http://collider.com/bright-trailer-netflix/
http://screenrant.com/bright-david-ayer-netflix-creativity/
http://ew.com/movies/2017/07/20/bright-trailer-netflix-comic-con/
Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=6EZCBSsBxko サムネイル

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。