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ブルース・ウィリスが俳優引退、失語症のため ─ 家族・関係者のコメント全訳

ブルース・ウィリス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28769112077/

『ダイ・ハード』シリーズや『アルマゲドン』(1998)などで知られるブルース・ウィリスが俳優業の引退を発表した。

2022年3月30日(米国時間)、ブルースの妻であるエマ・ヘミング、元妻のデミ・ムーア、娘のルーマー・ウィリスら家族が連名による声明文を公開。ブルースが健康上の問題を抱えていること、最近になって失語症を患ったことから、俳優業を引退することを明らかにした。具体的な症状は不明だが、ブルースの代理人によると、現時点で声明文のほかにお伝えできることはないとのこと。声明文の全訳は以下の通り。

「ブルースの素晴らしい支援者の皆様へ。愛するブルースが健康上の問題を複数抱えていること、また認識能力に影響を与える失語症を最近患ったことを、家族よりお伝えいたします。この結果、熟慮を経て、ブルースは自らにとって非常に大きなものであるキャリアから身を引くこととなります。

私たち家族にとっては大きな困難ですが、皆様からの絶え間ない愛情と思いやり、ご支援に深く感謝いたします。私たちは家族として強く団結しながら前進しております。ファンの皆様にとってブルースが大切な存在であること、またブルースにとっても皆様が大切な存在であることを理解した上で、このことをお知らせしたいと考えました。

ブルースがいつも「思いっきり楽しもう」と言っているように、私たちもそうしたいと考えています。

愛をこめて。

エマ、デミ、ルーマー、スカウト、タルーラ、メイベル、イヴリン」

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1955年生まれのブルース・ウィリスは、1980年代に映画のエキストラからキャリアをスタートし、テレビドラマ「こちらブルームーン探偵社」(1985-1989)のメインキャストに抜擢されてコメディ役者としての人気を獲得。1988年に代表作『ダイ・ハード』に恵まれたのち、1990年代にはトニー・スコット監督『ラスト・ボーイスカウト』(1991)、クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』(1994)、テリー・ギリアム監督『12モンキーズ』(1995)、リュック・ベッソン監督『フィフス・エレメント』(1997)、マイケル・ベイ監督『アルマゲドン』、M・ナイト・シャマラン監督『シックス・センス』(1999)などに出演。時代を象徴するアクションスターとして活躍した。

2000年代からはジャンルや作品の規模を問わず活動を展開しており、主な作品に『RED/レッド』『シン・シティ』シリーズのほか、『アンブレイカブル』(2000)『エクスペンダブルズ2』(2012)『LOOPER/ルーパー』(2012)『デス・ウィッシュ』(2018)『ミスター・ガラス』(2019)『マザーレス・ブルックリン』(2019)などがある。近年は低予算のアクション/スリラー映画に多数出演しており、2021年には出演作が7本公開された。ジョン・トラボルタと約30年ぶりに再共演する『Paradise City(原題)』をはじめ、現在も撮影済みの作品が8本待機している。

ブルースと20本以上の映画でタッグを組んできたプロデューサーのランドール・エメットは、引退の発表を受け、「彼は素晴らしい俳優であり、伝説のアクションスターであり、最高の父親であり、そして親友です。この困難においてブルースと家族をしっかりと支えるとともに、厳しい健康状態と戦うブルースの勇気に敬意を表します。ブルースは今後もずっと私たち家族の一員なのです」とのコメントを発表した

なお、2022年の“ラジー賞”ことゴールデン・ラズベリー賞では、2021年にブルースが8本の映画に出演したことを受けて「2021年映画のブルース・ウィリスの最低演技賞」という部門が設立された。受賞作には『コズミック・シン』が選ばれたが、ブルースの引退発表はそのわずか4日後のこと。ラジー賞は批判を受けて謝罪し、ブルースの健康状態を一切認識していなかったことを明かした。発表を受け、運営側は今後の対応を検討しているという。

Source: Deadline, Variety, IndieWire

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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