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2022年ラジー賞、「ブルース・ウィリスの最低演技賞」が爆誕してしまう ─ 1年で8本も映画に出演していたから

ブルース・ウィリス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/22007612@N05/41849459910

アカデミー賞の前夜に、その年最低の映画や俳優らを決めるジョークの映画賞ラジー賞こと「ゴールデン・ラズベリー賞」2022年開催の第42回に、名誉なのか不名誉なのかよく分からない特別カテゴリーが登場してしまった。「2021年映画のブルース・ウィリスの最低演技賞」である。

実はブルース・ウィリス、2021年だけで8本もの映画に出演しているのだ。『American Siege』『Apex』『Cosmic Sin』『Deadlock』『Fortress』『Midnight in the Switchgrass』『Out of Death』『Survive the Game』(いずれも原題)で、『Cosmic Sin』は『コズミック・シン』として、『Survive the Game』は『サバイバル・シティ』として日本上陸も果たしている。

1~2カ月に1本ペースで出演映画が公開されていた2021年のウィリス。それならいっそ専門のカテゴリーを作ってしまえということで、ラジー賞は今年のノミネート一覧の中に、次のようなリストを加えている。

WORST PERFORMANCE by BRUCE WILLIS in a 2021 MOVIE
(Special Category)

Bruce Willis / American Siege
Bruce Willis / Apex
Bruce Willis / Cosmic Sin
Bruce Willis / Deadlock
Bruce Willis / Fortress
Bruce Willis / Midnight in the Switchgrass
Bruce Willis / Out of Death
Bruce Willis / Survive the Game

ちなみに、これらの8作のうち3作はエドワード・ドレイクという同じ監督との仕事。どうやらウィリス、ドレイクと相当ウマが合うらしく、2022年にも既に『Gasoline Alley(原題)』という映画を公開することになっている。ラジー賞にネタにされてしまったことで、2人の間に気まずい空気が流れなければ良いのだが。

ともあれラジー賞は、必ずしも作品や監督、俳優たちを一方的に酷評するだけの趣旨ではなく、2021年限定でブルース・ウィリス独自のカテゴリーが作られたことも、ある種のネタであるに過ぎない。そもそもラジー賞では、その年だけの特別賞を開設することがよくあるのだ。例えば2020年には「人命・公共財産軽視賞」として『ランボー ラスト・ブラッド』(2019)が、2010年には「3Dの使い方が間違っていて最も目に悪いで賞」として『エアベンダー』(2010)が選ばれるなど、ちょっとしたユーモアとなっている。

ところで、ノミネートが発表された以上、当然ながらこの8作の中から受賞作品が決定するということ。つまり賞の会員らは、これら8本のブルース・ウィリス映画を見比べ、どのブルース・ウィリスが最低だったかを判断しなければならないということだ。発表は現地時間2022年3月26日に行われる。

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Source:Razzie Awards

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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