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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ドク役クリストファー・ロイド、続編あれば「出たい」 ― 監督「制作はありえない」

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/18128161048/

映画史に残るSF映画シリーズ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985-1990)でエメット・ブラウン博士(ドク)役を演じた俳優クリストファー・ロイドが、ファンが制作を待ち望んでいる第4作への出演を希望した。
Phoenix New Times誌のインタビューにて、ロイドは第4作について「何も聞いていません」と話しつつ、いずれ制作されるかもしれない続編やリブート版について語ったのである。

東京コミコン2017
「東京コミコン2017」デロリアンの展示 ©THE RIVER

「一番大切なのは優れたアイデアが出てくること」

もしも『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART4』が制作されることになったら? この問いかけにロイドは「(出られたら)うれしいです。4作目には出たいですよ。もしも以前の3作品と同じように、物語を広げられる、優れたアイデアが出てくるならね」と答えている。

「まずは、ロバート・ゼメキス(脚本・監督)やボブ・ゲイル(脚本・製作)がもう一本やりたがるかどうか。それから一番大切なのは、二人が優れたアイデアを考え出せるかどうかです。オリジナルのシリーズと同じくらい良いものを考えるのはチャレンジですよ。僕は可能だと思いますけどね。そういうことを二人が考えてるかどうかは知らないですよ。[中略]僕たちは(続編を)やれるので、彼らが決意すれば動き出すのかもしれませんね。」

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

このインタビューの中で、ロイドは続編やリブート版について「常にありうるとは思いますよ」と述べつつ、とにかくロバート&ボブが良いアイデアを考えるかどうかが大切なのだと強調した。御年79歳(2018年7月時点)のロイドが「やれる」と宣言しているのは心強いが、すべてはロバート&ボブ次第というわけなのである。

しかし『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作が公開30周年を迎えた2015年、ロバート監督は続編の可能性について「(続編は)ボブと私が死ぬまではありえません。(制作を)止める方法がなくなれば、作られることはわかっていますよ」と英The Telegraph誌に断言。さらに2018年6月には、ユニバーサル・ピクチャーズからリブート版の制作を打診されていることを明かしつつ、その申し出を断り続けていることを英Digital Spy誌に明かしていた。

「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の新作はやりたくない、と言うとガッカリされます。でも彼らにとっては、あらかじめ名前の売れてるタイトルだし、ものすごくヒットするだろうってことなんですよ。だから(シリーズを)気にかけてるんです。」

おそらく近い将来、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編やリブート版が作られることはないだろう。クリストファー・ロイドのドクを再びスクリーンで観たいというファンは、とにかくロイドがなるべく長生きしてくれることを祈るしかなさそうだ。いや、いずれ本当にデロリアンが完成するのを待つという手もあるか……?

Sources: PNT, Telegraph, DS
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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