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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ドク役、マーティ役降板劇で感じた恐怖を語る「もう一度やれるか分からなかった」

クリストファー・ロイド GQ
https://youtu.be/BJuuOh8UJzM

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主人公マーティ・マクフライ役はマイケル・J・フォックスで知られているが、元々はエリック・ストルツという別の役者が起用されており、撮影もスタートしていた。しかし、間もなくしてストルツはマーティ役を降り、代役としてマイケルが起用された。この降板劇は、公開後もたびたび話題にされてきたが、このたびドク役のクリストファー・ロイドが当時の真相を振り返っている

ストルツの降板が決定したのは、第1作の撮影が始まって6週間後のこと。25周年を記念して2010年に発売されたシリーズ3部作のコンプリートBOXの特典映像では、ロバート・ゼメキス監督や製作のスティーヴン・スピルバーグがこの降板劇について語っている姿が収められており、それぞれ「彼は見事な俳優だったけれど、コメディ感覚が脚本とマッチしなかった」「予想以上の笑いを生み出すことができなかった」と語っていた。

このたび米GQに登場したロイドは、「喜劇的なセンスのある人が必要だと言って(降板が)決まったんです。ストルツは素晴らしい俳優だった」と語っており、降板劇については製作陣と共通の認識を持っているよう。しかし、「変更されるなんて知らなかった」というロイドの状況は製作陣とは全く異なり、とある不安まで抱いたという。

それから私が抱いた最大の恐怖があって、ドクを正しく演じようとしていたから、もう一度やり直せるか分からなかったんです。すごく心配していたけれど、なんとか全部上手くいきました。

ストルツの後任を務めたマイケル・J・フォックスとロイドの親交はシリーズ誕生から36年が経過した今でも続いていることで知られているが、このたびロイドは「マイケルとは化学反応のようなものがあったんです。それはずっと続くもので」と振り返る。「間が空いて戻ってきてからも、私たちは“ただいる”というだけで、“仕事をする”ということをしなくて良かった。それはとても良いことでした」。

SF映画の金字塔として今も映画史に名を刻み続ける『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。完結してからもドクとの繋がりを持ち続け、時に白衣に身を包んで演じることもあるロイドは、この36年でドクが与えた影響を以下のように実感しているという。

「1作目を観た子供たちは成長して、自分たちの子どもと人生を歩む。たくさんの人が私のところにやってきて、子ども時代に私や映画にどれだけ影響を与えられたかを教えてくれます。中には映画からの影響で、エンジニアや科学者、外科医になった方もいます。これほどの影響を与えることができたのは、他にありません。」

ちなみに、マーティ役を降板したエリック・ストルツは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同年の1985年に公開されたピーター・ボグダノヴィッチ監督の『マスク』でゴールデングローブ賞にノミネートされ、俳優としての成功を掴んだ。また、以降のキャリアではプロデューサー、監督としても活躍している。

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Source: バック・トゥ・ザ・フューチャー 25thアニバーサリー Blu-ray BOX (参照:The Wrap

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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