『バック・トゥ・ザ・フューチャー PARTⅡ』ホバーボード、約5,500万円で落札されていた

未来と過去を行き来して繰り広げられるSFアドベンチャー『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでは、ハイテクなアイテムが欠かせない。なかでも後世でも親しまれ続けているモノといえば、第2作『バック・トゥ・ザ・フューチャー PARTII』(1989)で登場したホバーボードだ。なんとこのホバーボード、2021年9月に開かれた米オークションで超高額で落札されていた。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では主人公マーティといじめっ子のビフのガチ追跡劇がおなじみだが、2015年を舞台とした『PART II』では、マーティがビフの孫グリフに追いかけられるハメに。以前は得意のスケボーでビフを撒いたマーティだったが、グリフの時はスケボーではなく少女が乗っていたマテル社製のホバーボードを手にしたのだった。
最後こそ制御不能となっていたホバーボードだが、80年代当時の社会にとっては魔法の絨毯並みの代物だった(現在もそうだが)。『PART II』公開からおよそ30年が経過した2021年9月、撮影で使用された小道具のホバーボードが、米オークション団体Prop Storeに出品されたことが話題となった。
出品当時の推定落札価格は、8〜11万ドル。当時のレート(1ドル=約110円)で換算すると、880〜1,210万円にも及んだ。しかし、2ヶ月後の同年11月、ホバーボードは予想を大きく上回る額で落札されることになった。その額なんと、50.1万ドル、日本円にして約5,513万円。推定落札額の5倍の価値がついた。
実は、『PART II』で使用されたホバーボードは複数存在しており、2014年と2018年には同じようにオークションに出品されている。しかし、それぞれの落札額は3万ドルと10万ドル。2021年に出品されたホバーボードにはどうしてここまでの高値がついたのだろう。
それもそのはず、2021年版にはマーティ役のマイケル・J・フォックスとビフ/グリフ役のトーマス・F・ウィルソンの直筆サインがボードの裏に書かれていたという。競争率が高くなるのも想像に難くない。
ちなみに、直近の2022年6月にはビフ役のウィルソンが、当時から保管していた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)の未開封VHSテープを、米オークションに出品したことが話題となった。後に、75,000ドル、日本円にして1,000万円を超える値段で落札された。
Source: New Atlas