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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』悪役ビフ、30年ぶりにサプライズ登場 ─ 伝説の悪口が再び炸裂

トーマス・F・ウィルソン Thomas F. Wilson
https://youtu.be/c14-83wnkXE

SF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで主人公マーティやドクに引けを取らず、個性抜群の存在感を発揮したキャラクターといえば、常に他人を罵倒するビフ・タネンだ。ビフに扮するトーマス・F・ウィルソンの野太い叫び声が未だ脳裏に焼き付いている方もいるのでは。そんなビフ(ウィルソン)が、伝説の悪口と共に約30年ぶりにその姿を現した。

ビフが姿を見せたのは、俳優のジョシュ・ギャッドが企画・司会を務めるYouTube番組「Reunited Apart」の番外企画。2020年5月上旬にマーティ役マイケル・J・フォックスやドク役クリストファー・ロイド、ロバート・ゼメキス監督ら、本シリーズのキャスト・製作陣が同番組で再集結を果たした後、別で行われたファンコール企画にサングラス&マスク姿で登場したのだ。

ビデオ通話が始まり、ギャッドが「番組を楽しみましたか?」と尋ねると、ファンを装う男は腕を組みながら「みてねぇよ!」と語気を荒げて返答した。この時点でギャッドは、ウィルソンだと気づいていない(フリをしている)模様。「なんでか聞いてもいいですか?」とその理由を訊かれると、「お前がバカ野郎(Butthead)だからだ」。どうやら男は、キャスト陣の再集結に、ビフがいなかったことに対して不満をぶつけに来たようだ。「あの映画の最高のキャラクターがどこにもいなかったんだ!」「ジョージ(マーティの父親)ですか?」「ビフ・タネンだよ!

その後も悪態をつき続ける男に対して、ギャッドは「そろそろ他の電話を取らなきゃ。何か最後に言いたいことはありますか?」と質問。すると男は、正しくは「早く帰りやがれ(Why don’t you make like a tree and leave?)」と言うところを「木のふりをして、ここから出ていけ(Why don’t you make like a tree and get outta here?)」と言い間違いをしながら最後まで横柄な態度を取り続けた。そして遂に、男はマスクとサングラスを取り、ビフの面影そのままの顔を見せたのだ。最後に一言、「母ちゃんによろしく言っときな!

映像の最後でギャッドが「このやりとり全部、すごく見覚えあるな」と話すように、ウィルソンの発した「バカ野郎(Butthead)」や言葉の言い間違いは本シリーズの劇中で見られるもの。「木のふりをして〜」のセリフは、PART2で2015年のビフがスポーツ賭博をそそのかすために1955年の自分にスポーツ年鑑を渡しに行く場面の再現である上、「母ちゃんによろしく言っときな!」はPART1でビフがマーティに言った捨て台詞だ。本編「Reunited Apart」でマイケルやロイドが披露した名場面の再演は、30年経っても色褪せることのない完璧なものだったが、ウィルソンによるビフもまだまだ健在のようだ。

ちなみに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ終了後もウィルソンは『デンジャラス・バディ』(2014)やDCドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー」(2016-)シーズン4のハンク/ヘンリー・ヘイウッド役など、継続的に映画・ドラマ作品に出演している。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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