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ブラッド・ピット『ブレット・トレイン』は「コメディになってしまった」と出演者、当初は「すごくダーク」だった

アーロン・テイラー=ジョンソン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9357007402/ Remixed by THE RIVER

伊坂幸太郎『マリアビートル』をブラッド・ピット主演で映像化したハリウッド映画『ブレット・トレイン』では、日本を走る新幹線を舞台に、同じ車内に居合わせた殺し屋たちによるバトルが描かれる。出演者のアーロン・テイラー=ジョンソンによると、劇中では「残虐な」アクションが見られながらも、コメディ要素の詰まった仕上がりになっているという。

久々の任務復帰となった殺し屋(ブラッド・ピット)は、新幹線内に置かれたブリーフケースを盗むミッションに挑む。しかし、車内にはクセの強い殺し屋たちが勢揃いしており、ピット演じる殺し屋は“不運”にも予期せぬ戦いに巻き込まれていく。予告編を観る限り、原作の『マリアビートル』からさらに派手なアクションが期待できそうだ。

HERO Magazineで本作を振り返ったアーロン・テイラー=ジョンソンも、劇中ではR指定並みのアクションが繰り広げられていることを予告。殺し屋の1人を演じたアーロンは撮影時を思い起こし、このように語っている。「元々は、すごくダークで、R指定で残虐なアクションシーンだったんですよ」。

アーロンは、ブライアン・タイリー・ヘンリーと共に2人組の殺し屋を演じており、役柄は原作の蜜柑と檸檬に相当する。クセが強く性格も対照的な2人だが、殺し屋としての腕は確かだ。予告編では、アーロンもヘンリーもピット演じる殺し屋とバトルしているが、“すごくダーク”とはどれほどのアクションなのだろうか。しかし、気になるのはアーロンが「元々は」と話していたこと。これは一体どういうことなのだろうか。

「でも僕たち、大げさな動きをして、楽しくしてしまったんです。何が起こったんだろう。でも、コメディになってしまって!(笑)たぶん、もうもうと立ち込める恐怖に囲まれているような雰囲気だったからか、ブライアンも僕も現場に光と笑いを届けるのが自分たちの仕事だと感じたのでしょうね。クルーを笑わせたら、それは良い一日だった、と。」

確かに予告編のテイストは、楽曲も相まってスタイリッシュなアクションコメディという印象だ。アーロンの発言から察するに、脚本に記されていたダークで残虐な物語、あるいは演出に俳優たちがアドリブを加え、結果的に作風にまで変化が生まれたということなのだろう。メガホンを取ったデヴィッド・リーチ監督は『デッドプール2』(2018)や『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)といった、まさにアクション・コメディジャンルの名手として知られているため、同2作の系譜を継いだ1作としても期待できそうだ。

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Source: HERO Magazine

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。