ガイ・リッチー『ジェントルメン』ドラマ化企画、Netflixで進行中 ─ リッチー自身が脚本・監督・製作総指揮

ガイ・リッチー監督によるクライム・サスペンス映画『ジェントルメン』(2019、日2021)のドラマ化企画がNetflixにて進行していることがわかった。米Deadlineが報じている。
『ジェントルメン』は、ディズニー実写映画『アラジン』(2019)や『シャーロック・ホームズ』シリーズなどを近年手がけてきたリッチー監督が、キャリアの初期作である『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)や『スナッチ』(2000)に通じる犯罪群像劇に回帰した一作。ロンドンに“マリファナ帝国”を築き上げた麻薬王がビジネスを売却して引退するという噂をきっかけに、大富豪や私立探偵、マフィアや地元の不良たちが利権をめぐって陰謀と駆け引きに身を投じていく。
ドラマ版「ジェントルメン(原題:The Gentlemen)」は映画版の翻案とされているが、シンプルに映画のストーリーを脚色したものになるのか、設定を活かした別の物語となるのか、はたまた映画版の前後を描く内容となるのかは不明。リッチーが自ら脚本・製作総指揮を務め、第1話・第2話を監督する。共同脚本・製作総指揮は「ピーキー・ブラインダーズ」(2013-)などをプロデュースしてきたマシュー・リード。映画版を手がけたアイヴァン・アトキンソン、マーン・デイヴィーズ、ビル・ブロックのほか、「ロスト・イン・スペース」(2018-2019)のマーク・ヘルウィグらも製作陣に名を連ねた。
シリーズの製作を務めるのは、映画版を製作した米ミラマックスのテレビ部門であるMiramax TVと英Moonage Pictures。報道によると、Netflixは製作のゴーサインを出すための契約交渉中だという。したがって、万一交渉が決裂した場合、製作陣は新たなプラットフォームを探すことになるとみられる。
なお、リッチーがテレビシリーズを手がけるのは、まさに自身の出発点となった『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に基づく「ロック、ストック」(2000)以来となる(同シリーズは日本でもDVDリリースされた)。もともと『ジェントルメン』はテレビシリーズとして当初企画されていたものが映画になったという経緯もあるため、あらゆる意味で本作は原点回帰といえる一本となりそうだ。映画版はマシュー・マコノヒー、コリン・ファレル、チャーリー・ハナム、ヘンリー・ゴールディング、ヒュー・グラントという豪華キャストでも話題を呼んだだけに、ドラマ版のキャスティングにも期待が高まる。
Source: Deadline