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伊坂幸太郎『マリアビートル』ハリウッド版、サンドラ・ブロックの役柄が判明 ─ レディー・ガガは出演せず

Sandra Bullock, The Heat gala screening, Curzon Mayfair cinema, London UK, 13 June 2013, (Photo by Richard Goldschmidt) CC BY 3.0

 

伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』をハリウッドで実写映画化する『Bullet Train(原題)』について、出演者のサンドラ・ブロックが演じる役柄がわかった。あわせて、出演報道のあったレディー・ガガが参加断念していたことも明らかになっている。

原作『マリアビートル』は、東京発・盛岡行の東北新幹線を舞台に、乗り合わせた殺し屋たちの任務や思惑が交錯するスリラー。映画版の監督を務めるデヴィッド・リーチは、舞台が「東京発・京都行の、日本の新幹線の車内」に変更されることを以前認めていた

Colliderによれば、本作でサンドラが演じるのは、ブラッド・ピット演じる“Ladybug”に指示を与える“Maria Beetle”役。当初はレディー・ガガが演じる予定で、2020年11月に出演報道がなされたが、ガガは『House of Gucci(原題)』の準備のために参加を断念。のちに代役として起用されたのが、2021年2月に出演が報じられたサンドラだったのだ。

ブラッド演じる“Ladybug”は「てんとう虫」を意味する役名であることから、原作に登場するツキのない殺し屋、“天道虫”こと七尾にあたる人物だとみられる。したがって、“Maria Beetle”は、七尾に電話越しの指示を送る真莉亜にあたる役どころだ。出番の多くない役柄ではあるが、製作のソニー・ピクチャーズはスター俳優の起用を想定しており、ガガの離脱後にサンドラを提案したという。

また、米The Hollywood Reporterによると、『キスから始まるものがたり』シリーズのジョーイ・キングが原作の王子にあたる“Prince”役を、『TENET テネット』(2020)のアーロン・テイラー=ジョンソンが“蜜柑”にあたる“Tangerine”役を演じる。同じくColliderによれば、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021)のアンドリュー・コージが原作の木村雄一にあたる役柄を演じるとのこと。“王子”は高い頭脳と残虐性を有する男子中学生という設定だが、映画版では女性に変更された模様。木村雄一に映画独自の役名が与えられているかどうかはわかっていない。

そのほか本作には、『ジョーカー』(2019)ザジー・ビーツ、「HEROES/ヒーローズ」(2006-2010)マシ・オカ、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)マイケル・シャノン、『パーシー・ジャクソン』シリーズのローガン・ラーマン、『ゴジラvsコング』(2021)ブライアン・タイリー・ヘンリー、ラッパーのバッド・バニー、そして真田広之と「ザ・ボーイズ」(2019-)の福原かれんが出演する。さらなる役柄情報の到着に期待しよう。

映画『Bullet Train(原題)』は、2022年4月8日に米国公開予定。

Source: Collider(1, 2), The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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