『ブレット・トレイン』の次は『ブレット・プレーン』? ─ 監督、ユニバース化に意欲「違う時代や場所で」

ブラッド・ピット主演、伊坂幸太郎の『マリアビートル』をハリウッド映画化した『ブレット・トレイン』。原作の独創性を保ちながらも、ハリウッド式に大胆に作り変えた本作は、8,500万ドルの予算に対し、2億4,000万ドルの世界興収を稼ぎ出し、世界的ヒットを記録した。
昨今のハリウッドではユニバース化が一つのトレンドだが、実は『ブレット・トレイン』でも検討されている。米Forbesとのインタビューでは、デヴィッド・リーチ監督が続編の可能性について言及している。
『ブレット・トレイン』は、謎のブリーフケースを奪うよう指示を受けた世界で最も運の悪い殺し屋レディバグ(ブラッド・ピット)が、他の殺し屋たちも乗り合わせた超高速列車で死闘を繰り広げるアクションコメディ。簡単な任務を果たしてすぐに降りるはずだったレディバグだが、ハプニングが立て続けに発生し、予想だにしない展開が待ち受ける。
物語継続の余地を残すエンディングとなったが、その可能性について訊かれたリーチ監督は「もちろんです」と答えた上で、「一つのユニバースとして見ています」と発言。「誰もが使っている流行語だということは知っています」としながら、ユニバース化やスピンオフ製作に意欲を見せている。「映画の最後に、みんなが生き残っているというわけではないですが、こうした楽しいキャラクターたちが存在する違う時代や場所で(物語を)掘り下げられないというわけではないですよね」。

リーチ監督は、撮影について「素晴らしい時間をみんなで過ごしました」と振り返る。主演のブラッド・ピットをはじめとするキャストの名前を挙げながら、「みんな戻って来たいと思っていると思います」と気持ちを代弁。「『ブレット・トレイン』の世界を再訪することは間違いなくバケットリストに含まれていますよ」といつかの再会を予告した。
『ジョン・ウィック』(2014)や『アトミック・ブロンド』(2017)などを手がけてきたリーチ監督の作品では、個性豊かなファイターたちが登場する。なかでも、パッとしないように見えて実はとんでもなく強かったオジさんを描いた『Mr.ノーバディ』(2022)と『ブレット・トレイン』のクロスオーバーを提案されると、「どうでしょう。映画のトーン的に難しいかもしれないですよね」とリーチ監督。シリーズそれぞれの世界観は守っていきたいようだ。

気になる続編のアイデアについては言及しなかったリーチ監督だが、高速列車が舞台ときたら、次はどこだろうか。インタビュアーより、「同じくらいカオスな飛行機の旅なんてどうでしょう?」と提案されると、「『ブレット・プレーン』ですか?良いじゃないですか」とやる気を見せた。
▼ 『ブレット・トレイン』の記事
『ブレット・トレイン』「SHOGUN 将軍」真田広之、異なる日本人キャラクター像 ─ 「ケース・バイ・ケースで割り切って楽しむ」 誇張とリアル 『ブレット・トレイン』真田広之、ブラッド・ピットとのアドリブ合戦には「ゾクゾクした」 ─ 「耳を澄ませ、観察し、反応し続けた」 Netflixで配信スタート 『ブレット・トレイン』アーロン・テイラー=ジョンソン、アクション撮影中に手がえぐれる怪我をして意識も失っていた 気絶の理由が… 『ブレット・トレイン』レディー・ガガが出演できなかったやむを得ない事情、監督が明かす ─ 演じる予定だった役は? そればっかりはね 『ブレット・トレイン』4月7日よりPrime Video見放題独占配信決定 ─ ブラッド・ピット主演、日本が舞台の新幹線車内アクション あの珍妙ジャパンを自宅で
Source:Forbes