Menu
(0)

Search

『ブレット・トレイン』檸檬の「きかんしゃトーマス好き」を踏襲へ ─ 演者、アニメ観すぎて歌を暗記してしまう

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48462710841/ Remixed by THE RIVER

伊坂幸太郎の『マリアビートル』をハリウッド映画化した『ブレット・トレイン』では、原作のとある設定が引き継がれているらしい。「殺し屋・檸檬がきかんしゃトーマス好き」という設定だ。本作で檸檬にあたるレモン(Lemon)を演じるブライアン・タイリー・ヘンリーは、役作りの為に「きかんしゃトーマス」の重要性をきちんと理解しようと努めたという。

『マリアビートル』では、日本を走る東北新幹線内を舞台に、同じ車内に居合わせた殺し屋たちによるバトルが描かれる。個性豊かな殺し屋たちによる駆け引きが魅力の一つで、『ブレット・トレイン』でもこうしたオリジナル要素は踏襲されているものと思われる。

ヘンリーが演じるレモンにあたる原作の殺し屋・檸檬は、蜜柑という相方と共に依頼人の誘拐された息子と身代金を回収するために新幹線に乗り込む。2人の性格は対照的で、小説好きの蜜柑に対し、本を「まともに読んだことがない」檸檬はイギリス発のアニメ「きかんしゃトーマス」マニア。登場するきかんしゃたちのプロフィールをそっくりそのまま暗記できるほど詳しい。

Empireでは、ヘンリーがレモンについて、「彼は『きかんしゃトーマス』の特徴に基づきながらマークする人物を見分ける方法を知っています」と明かしている。「信頼に足る人物か、それとも今すぐにでも殺すべきか、何かを企んでいるかといったことを判断できるんです」。伊坂が生み出した檸檬という殺し屋は、他の殺し屋たちを『きかんしゃトーマス』の登場キャラクターに当てはめながら任務に取り組むが、まさに原作そのままの設定だ。

また、檸檬は「きかんしゃトーマス」で語られる教訓を任務に活かすこともあり、たとえばハプニングが起きた時には相方の蜜柑に「事故は起こるものなんだよ。トーマス君の歌でも言ってたじゃねえか。事故が起きたら、落ち込まないで、ってな」というような慰め方をする。これは『きかんしゃトーマス』の楽曲『じこはおこるさ(Accidents Will Happen)』に基づいたものだが、ヘンリーも役作りのためにアニメを観返して歌もしっかり覚えたのだろう、「テイクの合間にきかんしゃトーマスの歌の口笛を吹いてしまっているのに気づいたこともあります」と語っている。

「(現場で)携帯を取り出して確認しようとしたら、アーロンが“いったい何やってるんだい?”って言ってきた時もあって。僕はこう伝えました。ディーゼル機関車と電気機関車の違いをちゃんと理解しなきゃいけないんだ、って」。

「きかんしゃトーマス」に対し真面目に向き合ったヘンリー。スリリングなアクションで展開していくであろう『ブレット・トレイン』では、『きかんしゃトーマス』が良いアクセントになってくれるに違いない。なお、檸檬の相方の殺し屋・蜜柑にあたるタンジェリン(Tangerine)を演じるのは、ヘンリーも名前を挙げていたアーロン・テイラー=ジョンソン。アーロンは以前、作品が当初「すごくダークな設定だった」ことを明かしながら、「大げさな動きをして、楽しくしてしまった」と、ヘンリーと共にコミカルなアクションに仕上げたことを予告していた

あわせて読みたい

Source: Empire

Writer

アバター画像
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly