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ニコラス・ケイジ、A24映画で『ミッドサマー』アリ・アスター監督と初タッグ

ニコラス・ケイジ
Photo by Gerald Geronimo https://www.flickr.com/photos/g155/5977301530

俳優ニコラス・ケイジと、『ミッドサマー』(2019)『ヘレディタリー/継承』(2018)監督のアリ・アスターが、A24製作『Dream Scenerio(原題)』で初めてのタッグを組むことがわかった。米Deadlineが報じている。

キャリアを通じて精力的な活動を続け、最近も自らニコラス・ケイジ役を演じた『The Unbearable Weight of Massive Talent(原題)』や、各国の映画賞で高い評価を受けた『PIG/ピッグ』(2022年10月7日公開)などが話題を呼んでいるケイジ。A24作品で新たに挑むのは、再びの“コメディ映画”だ。アリ・アスターはプロデューサーを担当し、監督・脚本は『Sick of Myself(英題)』が2022年カンヌ国際映画祭で上映されたノルウェーの新鋭、クリストファー・ボーグリが務める。

ただしこの作品、ただのコメディ映画ではなさそうだ。ボーグリ監督の前作『Sick of Myself』は、恋人同士であるサインとトーマスの関係が、トーマスの現代アーティストとしての成功から歪みはじめる物語。もともと競い合う関係でもあった二人だが、トーマスのブレイクにより、サインは周囲の注目を浴びるために別人格を生み出し、自らの地位を取り戻そうとする。予告編には過激な行動をエスカレートさせるサインの姿や、彼女が顔に重傷を負った様子などが不穏な音楽とともに映し出される。米IndieWireでは「『わたしは最悪。』をより辛辣に、心地悪くしたような」「風刺と残酷の間をスレスレで進む」作品と評された。

何はともあれ、ボーグリ監督とアスターの相性が抜群に良さそうなことは確か。同じくプロデューサーには、アリ・アスター作品を手がけてきたラース・クヌードセンも参加。A24からは『X エックス』(2022)のジェイコブ・ジャフケ、同じくアスター作品を製作してきたタイラー・キャンペロンという盤石の布陣が名を連ねた。

なお、アスターとA24の顔合わせは本作で4度目。『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のほか、現在はアスター自身の監督する新作映画『Disappointment Blvd.(原題)』もポストプロダクション(撮影後作業)の真っ只中だ。ホアキン・フェニックス主演の同作は2023年公開予定と伝えられている。

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Sources: Deadline, IndieWire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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