マイケル・ケインが俳優引退を撤回、ヴィン・ディーゼル主演『ラスト・ウィッチ・ハンター』続編出演へ

『ダークナイト』3部作や『インターステラー』(2014)などで知られる名優マイケル・ケインが、俳優業引退を撤回し、再び映画界に戻ってくる。ヴィン・ディーゼル主演『ラスト・ウィッチ・ハンター』(2015)の続編映画にケインが出演する計画であることがわかった。米Deadlineなどが報じている。
『ラスト・ウィッチ・ハンター』は、ディーゼル演じる不老不死の“魔女ハンター”コールダーが、宿敵の魔女によって広がった疫病を防ぐため激闘を繰り広げるファンタジー・アクション。ケインは長年にわたりコールダーを支える神父、36代ドーラン役を演じた。米国興行収入は2,736万ドルと厳しかったが世界興収は1億4,693万ドル、さらにソフトや配信リリースでも優れた成績をおさめ、Netflixで今年最も視聴された映画のベスト5に入っている。
配給のライオンズゲートは、こうした動きを受けて続編の製作を決定し、現在は急ピッチで企画開発を進行中。ケインの出演契約はまだ締結されていないというが、前作のドーラン役を再び再演するとみられる。
ケインは2023年に、主演映画『2度目のはなればなれ』を最後に俳優業を引退する意思を表明。その後は表舞台を離れていたが、2024年には著書『Don’t Look Back, You’ll Trip Over: My Guide to Life(原題)』を刊行した。1933年生まれで、今年(2025年)3月には92歳となった。
ライオンズゲートの映画部門を統括するアダム・フォーゲルソン氏は、続編の製作発表にあたって以下のコメントを発表している。
「『ラスト・ウィッチ・ハンター』は劇場公開以来、世界中で人気を博し、過去10年間、新たなファンを獲得しつづけ、あらゆるプラットフォームで繰り返し視聴されています。この変わらぬ熱狂は、この世界を舞台にしたさらなる物語への需要を示しています。長年にわたり、何度もタッグを組んできたヴィンは、我々の業界における本物の力です。彼がこの象徴的な役を再演し、再び彼と仕事ができること、そして製作技術の進歩により、さらに野心的なスケールの続編を経済的に製作できることに大きな期待を寄せています。」
現時点でプロットやスケジュール、ディーゼル&ケインを除くキャスト・スタッフは未定。ケインの続投決定も含めた続報が待たれる。