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カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭との協力を検討中 ─ 秋以降の単独開催も目指す

カンヌ国際映画祭
Photo by plb06 https://www.flickr.com/photos/plb75/47839716931/

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により延期が発表されている、2020年のカンヌ国際映画祭について、ヴェネツィア国際映画祭との協力が検討されているという。米Varietyにて、カンヌ国際映画祭のディレクターを務めるティエリー・フレモー氏が語った。

「(ヴェネツィア国際映画祭ディレクターの)アルバート・バルベーラとは、今回に限らず、毎年のように話し合っていますよ。彼自身も当然、今の状況に不安を抱えていますしね。世界が危機的状況に陥り始めた頃から、カンヌ国際映画祭が中止になった時に備えて、お互いに協力出来ることはないかと検討しています。」

フレモー氏によれば、9月開催予定のヴェネツィア国際映画祭のほかにも、8月開催予定のロカルノ国際映画祭、9月開催予定のサン・セバスティアン国際映画祭やドーヴィル映画祭などから声がかけられているという。また10月開催予定のリュミエール映画祭では、カンヌ側がホストを務め、複数の作品のワールドプレミアを実施する予定とのこと。フレモー氏は「彼らの温かい行動に心から感謝しています」と述べており、まだ話し合いの段階ながら、実現すれば従来以上に豪華な映画祭が実現するかもしれない。

一方、カンヌ国際映画祭はあくまでも単独開催を目指しており、時期は秋以降になる見込み。ラインナップ発表については「作品の権利者から承認を得る必要があります。いずれにせよ、我々はいくつかの方法を模索中です」と語られている。「この状況で実現するのは極めて困難だと考えています。しかし、世界中から募った映画の中には美しい作品がたくさんありました。秋の開催時に観客に届けるためにも、作品にしっかりと光を当てたいと思っています」。

ちなみにオンラインでの開催について、フレモー氏は「カンヌ国際映画祭とはどのようなものか、という理にかなっていないため、実施しません」と一貫して否定している。

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Source: Variety

Writer

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。