ジョニー・デップ、アダム・ドライバー、ジェイソン・モモア、鬼才テリー・ギリアムの新作映画で共演へ ─ 「嫌な気持ちになりたい人に」

『未来世紀ブラジル』(1985)『12モンキーズ』(1996)などの巨匠テリー・ギリアム監督が、ジョニー・デップ、ジェフ・ブリッジス、アダム・ドライバー、ジェイソン・モモアという豪華キャストを迎えた新作映画を準備していることがわかった。仏Premiereにて本人が認めている。
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2018)以来となる新作のタイトルは『The Carnival at the End of Days(原題)』。ギリアムいわく、「神が人類を滅ぼすことを決定したあと、サタンだけが人々を救おうとするというコメディ。なぜなら、人類がいないとサタンは永遠に仕事を失ってしまうから」。サタンは若者を見つけ、彼らこそが新しいアダムとイブだと神を説得するが……。
サタン役をデップが、神様役をブリッジスが演じ、ドライバー&モモアの役どころは不明。現時点でイブ役のキャスティングは決まっていないという。
『アクアマン』シリーズで知られるモモアは、本作でギリアムと初タッグ。そのほかの3人はいわば“テリー・ギリアム組”で、デップは『ラスベガスをやっつけろ』(1998)『Dr.パルナサスの鏡』(2009)、ブリッジスは『ローズ・イン・タイドランド』(2005)、ドライバーは『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』にそれぞれ出演した。
ギリアムが監督・脚本を務め、共同脚本には作家・俳優・ミュージシャンのクリストファー・ブレット・ベイリーが起用された。1987年生まれで、映画作品は『Dream Agency(原題)』(2022)の脚本・出演・音楽を務めた経験のみの新鋭だ。
なお、本作はアニメーションを駆使した作品になるようで、米Varietyによると「(ブリッジスが演じる神は)自然そのもの。[中略]神の登場するシーンは少なくとも15体の動物が出てくるので、映像化にはアニメーションが必要」だという。実写とアニメーションの割合はわかっておらず、現時点で「実写映画」と明言されているわけでもないので、蓋を開ければ全編アニメーションになっている可能性もある。
ギリアムは「空飛ぶモンティ・パイソン」(1969-1974)でアニメーションを手がけ、『モンティ・パイソン・アンド・ナウ』(1971)や『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975)『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』(1979)でもアニメーションを担当。いくつかの短編アニメーション作品も製作している。しかし、本作では「自分のスタイルとは異なるアニメーションをやりたい。一部はストップモーションですが、一部はデジタルにします」と宣言した。
映画『The Carnival at the End of Days(原題)』は、2025年1月の撮影開始を目指し、現在スケジュールと撮影地を調整中。ギリアムは「良いシナリオです。嫌な気持ちになりたい人には楽しんでもらえるはず」と笑った。
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Source: Premiere, Variety(1, 2)




























