ティモシー・シャラメ主演のボブ・ディラン伝記映画、まだ企画は生きていた ─ 「風はポジティブな方向に吹いている」

新型コロナウイルスの影響で無期限製作保留となっていた、ティモシー・シャラメ主演、ボブ・ディランの伝記映画『Going Electric(仮題)』。未だ撮影再開に関する話題は浮上していないが、シャラメいわくポジティブな方向に向かいつつあるようだ。米Varietyでのインタビューで明かしている。
フォークソングの旗手だったボブ・ディランが、「風に吹かれて」や「時代は変る」などを経てロックに転向する様を描く『Going Electric』は『LOGAN/ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェームズ・マンゴールドが監督・脚本を務め、ディラン自身も製作総指揮として関わることが決定していた。しかし1960年代のディランを描くため、小さなクラブに当時の衣裳を着たエキストラをたくさん入れる必要があり、コロナ禍では密を余儀なくされる撮影現場は実現しなかったのだ。
このたびシャラメは、約2年前に動きを止めてしまった本作に、自身が今でも携わっていることを認めている。
「僕にとって偉大なギフトとも言える、この役柄への準備をずっと止めずにいました。作品を製作するにせよ、しないにせよ、その世界に飛び込んでいくことは素晴らしい経験だったんです。でも先手を打ちたくはないし、物事は公式に進行しなければいけませんから、多くは語らないようにしますね。今吹いている風は、とてもポジティブな方向に吹いていますよ。」
なお、シャラメは出世作である『君の名前で僕を呼んで』(2017)のルカ・グァダニーノ監督との再タッグ『Bones & All(原題)』がいよいよ米国で公開されるほか、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)の続編『Dune: Part Two(原題)』や、ロアルド・ダールによる小説『チョコレート工場の秘密』に登場するウィリー・ウォンカを演じたミュージカル映画『ウォンカ(原題)』などが待機中。まさしく破竹の勢いでキャリアを更新中だ。
ディランの代表曲「風に吹かれて」になぞらえて、『Going Electric』の行方を仄めかしたシャラメ。新たなスタートに期待してもよいのだろうか。首を長くして続報を待とう。
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Source: Variety