ジャッキー・チェン「64年間、毎日トレーニングしている」 ─ 『ベスト・キッド:レジェンズ』でも訓練不要

アクション界のレジェンド、ジャッキー・チェンにとって、もはやアクションやトレーニングは特別なものではなく、完全に日常に溶け込んでいる。『ベスト・キッド』シリーズ最新映画『ベスト・キッド:レジェンズ』撮影でも、特別なトレーニングは不要だったという。米Varietyに明かした。
1985年に日本公開されたオリジナルの『ベスト・キッド』と、ジャッキー・チェンとジェイデン・スミスによる2010年公開のリメイク版、さらにドラマシリーズ「コブラ会」が融合する。オリジナル版で主役の「カラテ・キッド」を演じたラルフ・マッチオが復活し、リメイク版でカンフーの師匠を演じたジャッキー・チェンと初競演となる。
本作の主人公の高校生リー(ベン・ウォン)とジャッキー演じるミスター・ハンはカンフーの師弟関係という間柄。中国からニューヨークに移り住んだリーは大切な友人のために戦うことを決意するが、自分のカンフーのスキルだけでは充分ではないと悟り、空手の達人ダニエル(オリジナル版の主人公:ラルフ・マッチオ)を訪ね、助けを求める。そして、空手とカンフー、2人のレジェンドから2つの異なる格闘スタイルを学んだリーは、新たな極みに達した<真のファイター>として、究極の格闘大会に挑む。
監督を務めるジョナサン・エントウィッスルは、「この映画は、香港の武術とアメリカの武術の間の実に具体的で根本的な違いを理解していると感じます。香港の武術は、すべてが振り付けと動きに焦点を当てているのに対し、アメリカの武術は基本的にパンチに焦点を当てているんです。」と空手とカンフーの違いについて言及。一方で、ジャッキーはいつも通りに役に臨んだ様子。「特に何かをする必要はありませんでした。64年間毎日トレーニングをしてきましたから。闘って、闘って、闘ってきたんです」とコメントしている。
1960年代から活躍を続けるジャッキーも今や御年71歳。「私も20歳の頃とは違います。あの頃は空中三段蹴りができましたが、今は1回だけです」と笑うが、『ベスト・キッド:レジェンズ』でのスタントは全て自身でこなしている。
本作撮影に際して、ジャッキーはリー役ウォンに「スタントダブルを用意することもできるけど、自分でやった方がいい。観客はより君のことを尊敬するから。代役を使うと怠け癖がついてしまうよ」とアドバイスをしたそう。
期待の新鋭ウォンは撮影前に1ヶ月半かけてスタントチームの協力の元で準備を開始。「継続的に取り組んできました。正式なトレーニングを朝から晩まで5日間続けて、週末は自分でトレーニングを進めました」と、そのストイックな姿勢を明かした。
ウォンいわく、ジャッキーとアクションシーンを演じても遜色ない状態に持っていくまでに要した期間は90日間とのこと。「ジャッキーが現れたときは、とても協力的でした」と大先輩へのリスペクトも示している。
フレッシュなウォンと、大ベテランのジャッキー、そしてマッチオそれぞれが魅せるアクションの違い、個性が大きな見どころとなりそうだ。ジャッキーが64年間続ける熟練の武術にも注目。
『ベスト・キッド:レジェンズ』は2025年8月29日、日本公開。
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Source:Variety