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要注目チャンス・ザ・ラッパーの新作情報続々 ─ ラッパー版『アメリカン・アイドル』審査員、ミュージカル映画製作ほか

Photo by ROB LOUD pembertonmusicfestival.com

映画やTVの世界でも成功するヒップホップ・アーティストは数知れない。中でも、今最も注目しておくべきアーティストのひとりがチャンス・ザ・ラッパーだ。

チャンス・ザ・ラッパーは、レーベルとも契約せず、また音源を(DLやフィジカル含め)有料販売しないという異例のスタイルながら実力と口コミで知名度を上げ、2017年には第59回グラミー賞で「最優秀新人賞」、「最優秀ラップ・パフォーマンス賞」、「最優秀ラップ・アルバム」の3部門を受賞したという唯一無二のサクセス・ストーリーを現在進行系で更新中。2018年には「SUMMER SONIC 2018」で初来日を果たした。

そんなチャンス・ザ・ラッパーからは、2作の新情報が立て続けに伝えられている。

ミュージカル映画『Hope』

1作はMGM製作の『Hope(原題)』と呼ばれるミュージカル映画。チャンスは今作の製作に携わると伝えられており、出演を果たすかまでは不明。シカゴを舞台にティーン・エイジャーが音楽活動を通じて地域社会活動を起こすドラマを描く。プロデューサーには、伝説的グループN.W.A反骨の物語を描いた『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015)のスコット・バーンスタインも参画した。脚本は、数々のヒップホップ番組の製作で知られ、ラッパーの成功と裏切りを描いたドラマ「Empire 成功の代償」も手がけたカリート・ロドリゲスが担当する。劇中の楽曲はチャンス・ザ・ラッパーの「Same Drugs」作曲のニコ・セガールが手がけるというから楽しみだ。

ラッパー版『アメリカン・アイドル』、「Rhythm & Flow」

もう1作は、Netflixオリジナル番組「Rhythm & Flow(原題)」で、これはラッパー版の『アメリカン・アイドル』とも言うべきオーディション番組。全10回編成で、アトランタやシカゴ、ニューヨークでコンペティションを行う。チャンス・ザ・ラッパーはこの番組で、T.I.、カーディ・Bと共に審査員を務める。2019年秋ごろの配信予定で、先ごろNetflixからの承認が得られたということだ。

クライム・コメディ『Slice』

役者チャンスとしては、最近では、『ムーンライト』(2016)や『アンダー・ザ・シルバーレイク』(2018)『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(2018)など話題作が相次ぐ気鋭の映画会社A24から、2018年9月に米公開された『Slice(原題)』に出演を果たしており、『デッドプール2』(2018)ドミノ役のザジー・ビーツや「ストレンジャー・シングス」スティーブ役ジョー・キーリーとも共演している。今作は、勤務中に殺害されたピザ配達員の謎を解明するため、ゴーストや狼男を追うというB級クライム・コメディ。いずれも日本上陸を期待したい。

Source:Deadline(1,2)

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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