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トム・ホランド主演『チェリー』Apple TV+で3月配信、場面写真が到着 ─ 『アベンジャーズ』ルッソ監督最新作、米劇場公開も

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督、トム・ホランド主演による実話犯罪映画『チェリー(原題:Cherry)』が2021年3月12日(金)よりApple TV+にて世界配信されることがわかった。米国では配信に先がけ、2月26日より劇場公開される。米Vanity Fairでは、場面写真とともにアンソニー&ジョー・ルッソ監督のコメントが紹介されている。

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本作『チェリー』はニコ・ウォーカーによる同名小説(文藝春秋)を映画化したもので、イラクの戦場にてPTSDを患った男が、帰国後に処方されたオピオイド(麻薬性鎮痛薬)の依存症となり、やがて犯罪に手を染めていく物語。イラク戦争の英雄だった平凡な男は、なぜ銀行強盗になったのか? 物語は著者本人の実話に基づいており、ウォーカーは2011年に逮捕されたのち、獄中から小説を執筆した。

ルッソ兄弟はウォーカーと同じく米オハイオ州クリーヴランドの出身。原作に親近感をおぼえたこと。またアメリカの社会問題であるオピオイド依存がオハイオ州に広がっており、近しい人々が依存症を患っていることから、本作を「非常にパーソナルな映画」だと語っている。ジョーは原作を「自己認識と自己軽視、自己嫌悪の物語」だと述べ、アンソニーは映画版を「ある人物の人生を描いた壮大な映画」と形容した。

映画では2000年代中盤から現在までの約15年間が全6章構成で描かれ、ジョーによると「章ごとに異なる時代を描き、作風もそれぞれ異なります。カメラのレンズも美術も違う」とのこと。マジックリアリズムや不条理劇、ホラーといったジャンルの融合には、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』で“スーパーヒーロー映画”という枠組みのもと様々なジャンルをミックスした経験が活きていることだろう。

主役を演じるトム・ホランドについて、ルッソ兄弟は唯一無二の魅力を絶賛。スパイダーマン/ピーター・パーカー役とはまったく異なる役柄だが、「ダークな部分でも観客をつかんで離さないカリスマ性が必要だった」との理由から起用された。『悪魔はいつもそこに』(2020)に続いての新境地だが、アンソニーは「ここまでのトムは見たことがない。しかし、これは確かにトムの内面にずっとあったもの。見る機会がなかっただけ」と語る。

もうひとりのキーパーソンは、主人公の恋人であり妻となるエミリーだ。アンソニーは「ラブストーリーはこの映画の背骨であり、エミリーに存在感を与え、彼女を映画の中で成長させる必要があった」と語り、エミリーとの関係なくしては主人公は壊れていたと言っている。演じるのは『心のカルテ』(2017)の新鋭シアラ・ブラヴォ。ジョーいわく「純粋さを体現できる人が必要だった。(エミリーは)どこにでもいる、だけど理想の少女なのです」

本作について、ジョーは「PTSDを患うとは、オピオイドに依存するとはどういうことかを描かなければいけない。それを軽蔑、非難するのではなく、共感を生み出すことがミッションだった」と強調する。主人公の生き方や葛藤は非常に人間らしいもので、それらに共感できることが不可欠だったというのだ。「今の世界にはあまりにも共感が足りない。それは悲劇だと思うんです」

映画『チェリー(原題:Cherry)』は2021年3月12日(金)よりApple TV+にて世界独占配信。米国では2月26日より劇場公開される。

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Source: Vanity Fair

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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