『ノマドランド』クロエ・ジャオ、SF西部劇版『ドラキュラ』映画の監督&脚本に就任

『ザ・ライダー』(2017)『ノマドランド』(2021年3月日本公開)と高評価作品を連発させ、次回作にマーベル映画『エターナルズ(原題)』(2021年10月日本公開)を控えるクロエ・ジャオ監督が、米ユニバーサル・ピクチャーズが手がける“SF西部劇”版『ドラキュラ』映画(タイトル未定)で監督・脚本を務めることがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
本企画は、これまで自社の名作モンスター映画をリメイクすることに尽力してきたユニバーサル・ピクチャーズにとって新路線となるモンスター映画になるという。詳細こそ明かされていないが、作品は“オリジナルで未来的、SF西部劇”と形容されている。
ドラキュラといえば、ブラム・ストーカーによる小説『ドラキュラ』を原作に、1931年に初映像化作品『魔人ドラキュラ』が公開。ユニバーサルが誇るホラー作品として、これまで幾度にわたってリメイクされている。直近で2020年3月に、ユニバーサルと何度もタッグを組んできた米ブラムハウス・プロダクションズが「ドラキュラ」を題材にした新作映画を手がけることが発表されているが、このたび新たに判明した企画とは別物と見られる。
本企画でクロエ・ジャオは監督・脚本のほか、製作を兼任。ユニバーサルのピーター・クラマー社長は、ジャオ監督について「彼女の並外れた視点は、これまで見落とされていたり、誤解されたりしてきた(ドラキュラの)物語に光を照らし出してくれるでしょう。史上最も有名なよそ者キャラクターを再創造するであろう彼女とご一緒できてワクワクしています」と期待を見せている。
これまでインディペンデント作品を手がけてきたジャオ監督は、『エターナルズ』で初の大作映画に挑むことになる。同作に続き、このたび大手スタジオ製作の大作映画に抜擢されたとだけあり、ハリウッドでのジャオ監督への注目ぶりが伺えるだろう。なお、ジャオ監督は『ノマドランド』で、アジア系女性監督としては初となるゴールデングローブ賞監督賞にノミネートされている。
Source:THR