『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー、ユニバーサルと再タッグ ─ 実話スリラーで主演・製作へ

『オッペンハイマー』のユニバーサル・ピクチャーズと、同作で第96回アカデミー賞主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィーが再びタッグを組むことがわかった。米Deadlineが報じている。
キリアンが主演を務めるのは、マーク・A・ブラッドレイによるノンフィクション作品『Blood Runs Coal: The Yablonski Murders and the Battle for the United Mine Workers of America(原題)』の映画版。副題は日本語で「ヤブロンスキー一家殺害事件とアメリカ鉱山合同組合の戦い」の意だ。
舞台は1960~1970年代のペンシルバニア。炭鉱労働者二世のジョック・ヤブロンスキーは、過酷な労働環境で働く仲間を守るため、労働条件の改善や安全面の確保を求めて、労働組合(アメリカ鉱山合同組合)を代表して戦っていた。ところが、組合会長のトニー・ボイルは労働環境の改善に取り組むどころか、組合の資金を着服する腐敗ぶりだったのである。
ジョックはトニーの不正を告発し、組合長選挙に出馬する。しかし、トニーは組合の資金を自らの選挙キャンペーンに投じ、さらには票数の水増しを行いながら再選された。自身を告発したことに激怒したトニーは殺し屋を雇い、ジョックと妻、娘を大晦日の夜に殺害。幸いにも生き残った長男の弁護士・チップは、弟のケネスとともに選挙結果を覆すための訴訟を起こす……。
キリアンが演じるのは長男のチップ役で、プロデューサーも兼任。脚本は『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェズ&ジョン=ヘンリー・バターワースが執筆する。監督を務める人物は現時点で明らかになっていない。プロデューサーには、製作会社Big Things Filmsをキリアンとともに率いるアラン・モロニーらも名を連ねた。
『オッペンハイマー』を機にトップスターの座に駆け上がったキリアンは、主演・プロデュースを務めた歴史映画『Small Things Like These(原題)』の公開を控えるほか、同作のチームが再結集したNetflix映画『Steve(原題)』、主演ドラマの映画版『ピーキー・ブラインダーズ(原題)』の撮影が待機中。主演映画『28日後…』(2002)の続編映画『28 Years Later(原題)』ではエグゼクティブ・プロデューサーにも就任しており、再演も期待されている。
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Source: Deadline