オースティン・バトラー、ギャング映画『City on Fire』主演決定─『ゴッドファーザー』以来最高のギャング小説を映画化

『エルヴィス』(2022)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーが、新作映画『City on Fire(原題)』に出演することがわかった。米Deadlineが報じている。バトラーは本作にて初のプロデューサー業も務める。
『City on Fire』はミステリー小説の鬼才として名高いドン・ウィンズロウの「業火の市(まち)」が原作。3部作となる小説の第1作で、第2作「City of Dreams(原題)」は2023年4月18日に、第3作「City of Ashes(原題)」が2024年に米国で出版予定となっている。
1986年アメリカ東海岸ニューイングランドを舞台にアイルランド系マフィア・ファミリーと、それまで長らく共存共栄してきたイタリア系マフィア・ファミリーとの間に生じた小さな諍いが血にまみれた抗争を引き起こすストーリーで、「『ゴッドファーザー』以来、最高のギャング小説」とも称されている。製作を務めるSony 3000 Picturesはこれから直ちに脚本家と監督を見つける予定だ。
バトラーは作品のメインキャラクターであり、通称ドッグタウンを仕切るアイルランド系マフィア・ファミリーのダニー・ライアンを演じる。若いストリート・ギャングに過ぎなかったダニーは友人や家族、そして愛するホームを守るため無慈悲なリーダーへの成長を余儀なくされる。マフィアや地元の警察、連邦捜査局と闘いながら、ダニーは必至の想いで支配的グループを築き上げようと目論む。
原作者のウィンズロウは、『エルヴィス』でのバトラーの演技に圧倒されたとコメント。「人生においてほぼ30年間かけて臨んできたこの3部作について、オースティンとたくさん会話をしてきました。3作品をプロデュースする情熱とともに、ダニー・ライアンを演じる彼の責任に深く感動しています」とバトラーへの並々ならぬ期待を窺わせている。
バトラーはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編映画『Dune: Part Two(原題)』でフェイド=ラウサを演じており、ティモシー・シャラメ演じる主人公ポール・アトレイデスとの決闘シーンが作品のハイライトとなることが予想されている。その他、ジェフ・ニコルズ監督によるバイカー映画『The Bikeriders(原題)』ではトム・ハーディ、ジョディ・コマーと、Apple TV+のミニシリーズ「Masters of the Air(原題)」ではバリー・コーガンらと共演を果たし、着実にスター俳優として成長を続けている。主演映画にして初プロデュース作ともなる『City on Fire』にて、バトラーは新たなキャリアを歩むこととなるだろう。
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Source:Deadline