ホラー映画の鬼才イーライ・ロス、大規模ホラー・プロジェクトを始動 ─ 映画、ゲーム、ライブイベントを横断する恐怖

『ホステル』シリーズや『ノック・ノック』(2015)で知られるホラー映画監督イーライ・ロスが、大規模なホラー・プロジェクト「Clownpocalypse」を手掛けることが分かった。長編映画、ARビデオゲーム、ライブイベント、短編デジタルコンテンツ、マーチャンダイズなど、多岐にわたるホラーコンテンツを提供する見込みだ。米Deadlineなどが報じている。
本プロジェクトの製作、出資を担うのは、米ロサンゼルスに拠点を置くデジタルエンターテインメントスタジオ、3BlackDots。映画製作に加えて、メディア配給やイベント企画などを行っている。
企画進行中の長編映画『CLOWNPOCALYPSE(原題)』の脚本は、サバイバルアクションゲーム『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』(2015)やNetflix配信アニメシリーズ『ラブ、デス&ロボット』(2019)のフィリップ・ゲラットが務める。本企画からは、次のあらすじが発表されている。
「悪事を企むテクノロジーの天才CEOが人気SNS上でリリースした写真フィルターに取り憑かれたようにハマった何百万人ものユーザーが、精神異常のピエロに変異してしまった。狂気に満ちた社長を倒し、元の狂った世界を取り戻すために、若き不良グループが恐ろしい冒険に出る。」
長編映画の製作には、ロスを含め、3BlackDot社長レジナルド・キャッシュら5人が名を連ねている。本作の監督は未定で、2020年第1四半期の製作開始を目指して準備中とのこと。ロスは本発表に際して、以下のようにコメントしている。
「これまでジェームズ・フライ(本プロジェクト製作を担当)と3BlackDotの皆さんとは素晴らしいコラボをしてきました。コンセプトからアート、ゲームデザインまで、企画の段階でどのアイディアひとつとってもクレイジーすぎるものはなかったし、それぞれのアイディアを最高のレベルまで引き上げてくれました。長年、僕は色んな人たちから、“そんなのゲームでできるわけないだろ、狂ってる”と言われてきましたが、やっとの思いで “もっとこのプロジェクトを先に進めよう” と言ってくれるパートナーを見つけました。」
ロスは本企画について、「このプロジェクトは、ゲーマーや映画ファン、ライブイベントが大好きな人にとって、大規模で、とても楽しく、そして怖いものになりますよ。“Clownpocaypse”は今にもやってきます。心して待っていてください」と予告。数々のホラー映画を作り上げてきた鬼才イーライ・ロスにとっても新たな挑戦となるだろう。
Source:3blackdots,Deadline,Collider