Menu
(0)

Search

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は『キャプテン・マーベル』とどう繋がる? ─ ニック・フューリーとっさの行動の理由

マーベル・シネマティック・ユニバース史上初の女性単独作品として、早くも大きな注目を集める『キャプテン・マーベル』の存在は、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』劇中で初めて示唆されることになった。この場面で登場していたニック・フューリーの行動の背景には、どのような考えがあったのだろうか。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が語った。

注意

この記事には、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレ内容が含まれています。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ポスト・クレジットシーンにて、サノスにより全銀河系の生命体の半数が消える頃、市街地で車を走らせるニック・フューリーとマリア・ヒルは異様な光景を目にする。運転手の消えた車やヘリコプターが次々と事故を起こし、通りは混沌状態となっていたのである。すぐにコード・レッドを発令するニックだが、その背後でマリア・ヒルの身体が灰になって消えていった。極限状態を察知したニックは、急ぎ車内のバッグから小さな通信デバイスを取り出す。しかし最悪なことに、デバイスを手にしたニックの身体もインフィニティ・ストーンの無情さに吹かれて消えてしまった。

その場に落ちたデバイスは、どこかに信号を送っているようだ。少し経ち、小さな画面に頼もしく表示されたのは、キャプテン・マーベルを表すマークだった…。

異常事態を悟ったニックが取った行動は早かった。『アベンジャーズ』(2012)や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)はじめ、MCUの地球はこれまでも大きな危機に度々瀕している。ところがニックは、この時ばかりはすがるようにキャプテン・マーベルを頼った。今後の作品に深く繋がるニックのこの行動について、ケヴィン・ファイギは米Entertainment Weeklyで次のように解説している。

「彼女(キャプテン・マーベル)は、これまで登場したキャラクターの誰よりも強い。それだけで、なぜニックが(『インフィニティ・ウォー』の)最後にボタンを押したかが分かるでしょう。彼は、これまでかつてないほど巨大な何かに対峙したと気づいたんです。彼女が居てくれたら、もしかするとパワーバランスを変えてくれるかもしれない。彼らが必死で求めるやり方でね。」

この発言からは、映画『キャプテン・マーベル』は1990年代を舞台とする単独作品でありながらも、なお『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『アベンジャーズ』第4作と密接に関係する作品であることがわかるだろう。『キャプテン・マーベル』時点でニック・フューリーは、スーパーヒーローに会ったこともない「しがないS.H.I.E.L.D.の事務職員」として登場するという。

本作で、ニックはいかにしてキャプテン・マーベルと出会い、『アイアンマン』(2008)でトニー・スタークに「君はもっと大きな宇宙の一部なんだ」と伝えるに至るのか。そして、『インフィニティ・ウォー』の最後の最後までキャプテン・マーベルの存在をひた隠しにし、切り札として残していた理由とは。ファイギの言う、「パワーバランスを変えてくれる」ほどの「誰よりも強い」力とは、一体いかなるものなのか…。

映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月8日に米国公開予定。サノスよ、これがヒーローだ。

Source:EW

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。