「コブラ会」と『ベスト・キッド』最新作、直接のつながりはナシ ─ 「ドラマが映画の準備をすることはない」と製作者

2024年7月からの1年間は、空前の『ベスト・キッド』イヤーだ。Netflixでは大人気ドラマ「コブラ会」(2018-)の完結編となるシーズン6が順次配信され、2025年夏には映画版『ベスト・キッド』シリーズの最新作も公開される。
ふたつの作品にそろって出演するのが、ダニエル・ラルーソー役のラルフ・マッチオだ。「コブラ会」は映画版第1作『ベスト・キッド』(1984)の34年後を描く物語であり、『ベスト・キッド』新作映画では、2010年のリメイク版から続投するジャッキー・チェンと初共演を果たす。では、ふたつの物語はどのように関係しているのか?
「コブラ会」のショーランナーを務めるジョシュ・ヒールドは、米Screen Rantにて、「コブラ会」と『ベスト・キッド』新作映画に直接的なつながりはないことを明言した。自身を含む「コブラ会」の製作メンバーは、『ベスト・キッド』の最新作には関与していないという(編注:このインタビューは「コブラ会」シーズン6の撮影中に実施された)。
「映画版は(Netflixではなく)ソニー・ピクチャーズのもの。我々もこのユニバースに存在しているようなところがあり、このシリーズを撮り終えたあと、現にラルフは映画の撮影に参加しますが、僕たちのシリーズが映画の準備をすることはありません。映画版はジャッキー・チェンやラルフのキャラクター、またその他のキャラクターたちとともに、独立したユニバースの、独立した作品として存在しているのです」
もちろん、マッチオ演じるダニエル・ラルーソーはどちらの作品にも登場する。しかし、ヒールドいわく「ストーリーテリング、あるいは登場人物の物語という点で、シーズン6が映画版に直接つながることはない」とのこと。マッチオが映画版のプロデュースに関わっているという情報もないため、登場人物としての一貫性も未知数だ。
来たる『ベスト・キッド』イヤーを先行するのは、Netflixにて配信される「コブラ会」シーズン6。全3部構成で、パート1が2024年7月18日、パート2が11月28日より、パート3は2025年に配信予定だ。また、『ベスト・キッド』新作映画は2025年5月30日の米国公開予定で、「コブラ会」シーズン6のパート3とどちらが先になるのかは現時点で判明していない。
『ベスト・キッド』新作映画にはラルフ・マッチオ&ジャッキー・チェンのほか、「アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記」(2023)のベン・ウォン、「マンダロリアン」(2019-)のミンナ・ウェン、「クルーエル・サマー」(2021-2023)のセイディー・スタンリーらが出演。監督は「このサイテーな世界の終わり」(2017-2019)のジョナサン・エントウィッスル、脚本は『ピーターラビット』(2018)のロブ・リーバーが務める。
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Source: Screen Rant