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全映画ファン要注目、『COLD WAR あの歌、2つの心』ポスター&特報映像 ─ アカデミー賞3部門ノミネート、話題作『ROMA/ローマ』と激戦へ

COLD WAR あの歌、2つの心

第91回アカデミー賞で監督賞・撮影賞・外国語映画賞の3部門にノミネート、最有力との呼び声も高い話題作『COLD WAR あの歌、2つの心』が、2019年6月28日(金)より全国の映画館にて順次公開される。このたび、ティザーポスタービジュアルと特報予告映像が到着した。

『イーダ』(2013)で第87回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した、ポーランドのパヴェウ・パヴリコフスキ監督の最新作である本作は、ポーランド・ベルリン・ユーゴスラビア・そしてパリを舞台に、美しいモノクロ映像と音楽で織りなされるラブストーリー。
すでにアメリカ撮影監督組合賞にて撮影賞、ゴヤ賞&ガウディ賞で最優秀ヨーロッパ映画賞に輝いたほか、「フランスのアカデミー賞」ことセザール賞でも外国語映画賞にノミネートされた。

特報予告映像は、ズーラ(ヨアンナ・クーリク)がポーランド語で歌うジャズナンバーから始まる。この楽曲“Dwa serduzka”(ドゥヴァセルドゥシカ、Two Hearts)は、ポーランドの伝統音楽と舞踏を継承する実在の楽団「マゾフシェ」が長く歌いつないできたスタンダードナンバー。監督は「この楽団の音楽の変遷そのものが、当時のポーランド社会で何が起こっていたのかを示す重要な存在」だと考え、楽曲を本作のために美しいジャズナンバーへとアレンジした。ポーランドからパリへと渡り、美しい歌手へ変貌したズーラと時代の変化を象徴的に表すシーンとなっている。

また本作は、現在ではとても珍しいフォーマットである「ほぼ正方形の画面比率」と「モノクロ」で撮影されたことも話題。ポーランドやベルリン、ユーゴスラビア、パリなど様々な時代と場所を巡り、各地で繰り広げられる二人の関係性と空気感が、モノクロのコントラストによってダイナミックかつ誠実に切りとられている。まさに瞬きするのも惜しいほどの美しい映像を、じっくりと大スクリーンで噛みしめてほしい。

なお本作は、第91回アカデミー賞にてノミネートされている3部門のすべてにおいて、奇しくも同じモノクロ映画であり、高い評価を受けている話題作『ROMA/ローマ』との直接対決が実現。結果はともあれ、本作もすでに世界各国で絶賛を浴びており、その完成度はお墨付き。映画ファンのみなさんには、ぜひ今のうちから押さえておいてほしい一本だ。

COLD WAR あの歌、2つの心
© OPUS FILM Sp. z o.o. / Apocalypso Pictures Cold War Limited / MK Productions / ARTE France Cinéma / The British Film Institute / Channel Four Televison Corporation / Canalurlencodedmlaplussign Poland / EC1 Łódź / Mazowiecki Instytut Kultury / Instytucja Filmowa Silesia Film / Kino Świat / Wojewódzki Dom Kultury w Rzeszowie

『COLD WAR あの歌、2つの心』

ピアニストのヴィクトル(トマシュ・コット)と歌手志望のズーラ(ヨアンナ・クーリク)は、ポーランドの音楽舞踏学校で出会い、愛し合うようになる。冷戦中、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、ベルリンでの公演時にパリへと亡命。歌手になったズーラは、公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会する。ズーラはヴィクトルとともにパリに住み始めるが、やがてポーランドへ戻ってしまい、ヴィクトルもその後を追うのだった。

COLD WAR あの歌、2つの心

映画『COLD WAR あの歌、2つの心』は、2019年6月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国順次公開

『COLD WAR あの歌、2つの心』公式サイト:https://coldwar-movie.jp/

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THE RIVER編集部THE RIVER

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