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「ザ・コンチネンタル」は『ジョン・ウィック』シリーズ拡大への布石 ─ バワリー・キングと縁の深いキャラクターが登場

ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から
© 2022 Starz Entertainment, LLC

ドラマ「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」が配信開始となった。拡大の一途を辿る『ジョン・ウィック』ユニバース初の実写スピンオフ作品となった本シリーズでは、若きウィンストンの目を通して知られざるコンチネンタルホテルの歴史が紐解かれる。

初披露のキャラクターも多い一方、コンチネンタルホテル・ニューヨークのコンシェルジュであるシャロンが若い姿で登場するなど、映画版との繋がりも濃い。製作総指揮を務めたエリカ・リーによると、映画版でローレンス・フィッシュバーンが演じたバワリー・キングと縁の深いキャラクターも登場するのだとか。THE RIVERでは、『ジョン・ウィック』第5作を含め今後のユニバース展開についての希望を口にしているリーの公式インタビューをご紹介する。

「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」製作総指揮 エリカ・リー オフィシャルインタビュー全文

© Amazon Studios

── 『ジョン・ウィック』シリーズの人気の理由は何だと思いますか?

『ジョン・ウィック』1作目でトーンが確立されたと思います。愛犬のために復讐に燃える男の姿は、誰もが共感できるものでした。とてもシンプルで、誠実。キアヌ(・リーブス)が演じたキャラクターは、男女を問わず視聴者の心を掴みました。映画がより大きく、より壮大になると共に、この精神は「ザ・コンチネンタル」に受け継がれていると思います。

── コンチネンタルホテルに焦点を当てた理由は?

コンチネンタルは映画の中でもとても重要な存在です。登場人物たちの聖域だったけれど、映画の中でコンチネンタルについて掘り下げる機会ほとんどありませんでした。コンチネンタルはとてもミステリアスな場所で、さまざまな国に存在します。こうした設定もあって、世界観が広がっていきましたが、観客は常にコンチネンタルの内部がどうなっているのかと興味津々でした。

コンチネンタルの支配人として、イアン・マクシェーン演じるウィンストンという素晴らしいキャラクターが生まれましたが、映画を作る者として、常にコンチネンタルの舞台裏を探りたいと思っていました。殺し屋たちはどこで服をクリーニングするのか?武具係はどうやって働いているのか?厨房はどうなっているのか?というように。

ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から
© 2022 Starz Entertainment, LLC

── このシリーズに卓越した女性キャラクターを登場させることは重要でしたか?

ハル・ベリーが演じたソフィアやリナ・サワヤマが演じたアキラもそうですが、私が最も誇りに思っているのは、「ザ・コンチネンタル」に登場する女性キャラクターの多さです。私は『ジョン・ウィック』シリーズで唯一の女性プロデューサーですが、いつも後ろで、「これ以上に出来ることは何だろう?」と考えていました。「ザ・コンチネンタル」の初稿を読んだとき、このシリーズには興味深く多面的な女性の役がたくさんあることにとてもワクワクしました。彼女たちを探求していくのがとても楽しかったです。

── 映画『ジョン・ウィック』のどのような雰囲気をドラマに取り入れることに注力しましたか?

ジョン・ウィックはデジタル世界におけるアナログのような人でしょ?携帯電話でのコミュニケーションもほとんどありません。70年代の世界観への没入感を高めている一つの要素でもありますよね。コンチネンタルホテルのコントロール・ルームで、キャラクターがコンピューター・システムを乗っ取るシーンがあるのですが、ホテル全体に聞こえる昔ながらのアナウンス装置も登場しますよ。

── 「ザ・コンチネンタル」で初めてお披露目となる場所で、ファンの最もテンションが上がりそうなシーンはどこですか?

武器庫は、間違いなく視聴者がいつも不思議に思っていたであろう場所です。特に暗殺者たちがホテルで立ち往生しているとき、大量の武器は一体どこから来て、どこから出たのか謎でした。金貨鋳造については、映画からたくさん学びました。間違いなくこの物語を大きく動かす鍵になっています。どのように見えるのか、どのように機能するのか、映画で通貨となっている金貨の起源について議論するのは本当に楽しかったです。

ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から
© 2022 Starz Entertainment, LLC

── 世界各地のコンチネンタルホテルはどう違うのでしょう?

ホテルは場所によって特異な仕掛けがあって、モロッコのコンチネンタルにはカサブランカの雰囲気がありました。スピンオフ映画の『バレリーナ』は(チェコの)プラハで撮影したばかりですが、プラハのコンチネンタルは水路を通り、秘密のトンネルをくぐった先にあります。私たちは常に、特定の場所にマッチする面白いデザインを心がけています。私たちが作品を作る際に追い求めているのはそういうことなんです。でも実際に触れるのは表面だけ、みたいな。ホテルの良さは、部屋や棟、従業員、さまざまなバージョンがあって、その多くが明かされないことだと思います。また、「ザ・コンチネンタル」では、メイジーという映画のバワリー・キングにつながるキャラクターを掘り下げています。『ジョン・ウィック』シリーズには上の階があれば下の階もある。同じように深く追求していくことができるかもしれません。

── 今後、もっと開拓してみたいコンチネンタルのロケ地はどこですか?

ロンドンは『ジョン・ウィック』関連の撮影をしたことがない都市なので、挑戦してみたいですね。イギリスのコンチネンタルも見たことがないですし。

ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から
© 2022 Starz Entertainment, LLC

── ファンはこのシリーズに何を期待するでしょうか?

今作では多様で興味深く、多才な登場人物たちと、キレッキレのアクションがお楽しみいただけます。犬も登場しますよ。犬は『ジョン・ウィック』シリーズでお馴染みの超重要な存在なので、TVシリーズにももっと登場させたいと考えているところです。

── 今後、『ジョン・ウィック』の映画やスピンオフ作品は増えると思いますか?ジョン・ウィックのラブコメとか?

ジョン・ウィックのラブコメはないと思いますが、『ジョン・ウィック5』には期待していますし、キアヌが演じたジョン・ウィックというキャラクターの現在地から大きくタイムジャンプすることになると思います。

ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から
© 2022 Starz Entertainment, LLC

── 『ジョン・ウィック』の世界観の中で、ファンが愛するものに忠実でありながら、新しいものを創り出すということの難しさは?

これほど愛されている作品の世界を広げるのはとても難しく、挑戦的なことです。このドラマには映画で触れた多くの分野があり、その中でもコンチネンタルホテルは掘り下げるのにちょうど良かったと思います。

「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」はPrime Videoで独占配信中。毎週金曜日に新エピソードが配信。

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THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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