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『エイリアン:コヴェナント』続編企画が進行中、リドリー・スコットが監督に復帰か ─ ディズニー傘下での「進化」に意欲示す

エイリアン
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

映画『エイリアン』シリーズの前日譚、『プロメテウス』(2012)『エイリアン:コヴェナント』(2017)に次ぐシリーズ第3作(タイトル未定)の企画が進行しているという。

Varietyによれば、『コヴェナント』続編は脚本の執筆段階にあり、監督には『エイリアン』(1979)や『プロメテウス』そして前作を手がけたリドリー・スコットが復帰するとのこと。ただし現状、企画に参加している脚本家の名前などは明かされていない。

『エイリアン』前日譚シリーズは、『コヴェナント』の興行的不振によって続編の製作は見送られたと伝えられたことがあった。ただし、製作を担当していた20世紀フォックスがウォルト・ディズニー・カンパニーとの統合を終えたことで、今やシリーズの未来はディズニーの手にかかっている。

今回の報道に先がけて、米The Hollywood Reporterでは、リドリーとディズニーが『エイリアン』シリーズの今後について話し合いの場を持ったことも本人の口から明かされていた。しかしリドリーは、シリーズを継続するには“刷新”が必要だとも強調している。

(シリーズは)身動きの取れない状況だと言えるところまで来ていました。『エイリアンVSプレデター』はバカげたアイデアだったと思ってます。成功したかどうかは知りませんが、とにかく幕を閉じた。そこで僕は“この作品を甦らせることはできますが、もしやるのならば一からやり直さないと。プリクエルをやりましょう”と。それで『プロメテウス』を作ったんです。(興行的に)そう悪くはありませんでした。ただしエイリアンは登場せず、最後に赤ん坊が出てくるくらい。[中略]

エイリアン(のコンセプト)は母なる自然に根ざしています。昆虫の体内に卵を産むキクイムシから来ているんですよ。卵の形をしたものが、やがて新しい生き物の宿主になってしまう。恐ろしいですよね。だけど、それだけといえばそれだけ。同じジョークがつまらなくなるように、ずっと繰り返せるものではありません先へ進まなくては。過去のことは置いておいて、どう進化させられるのかを確かめるんです。私たちは今、進化させる方向性を探っているんですよ。

去る2019年5月25日、『エイリアン』シリーズは第1作の米国公開から40周年を迎えた。2019年には『エイリアン』ユニバースを拡大する企画として、モバイルゲーム『Alien: Blackout』をはじめとする「READ. PLAY. WATCH.」が展開されている。しかし『エイリアン』ファンが最も待望する新作映画についての情報は長らく聞かれておらず、ファンの間では待望論が高まっていた。

現在進行しているという『コヴェナント』続編がどのような内容になるのか、製作の実現がいつになるのかは不明。ディズニー傘下での『エイリアン』新展開、いったい何が起こるのだろう…?

エイリアン

『エイリアン』ブルーレイ発売中
¥2,381+税
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
モバイルゲームもぜひ!

Sources: Variety, THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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