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ダニエル・クレイグ、『007』ボンド役の経験が『ナイブズ・アウト』続編に活きていた

ダニエル・クレイグ Daniel Craig
Photo by www.GlynLowe.com from Hamburg, Germany https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Daniel_Craig_-_Film_Premiere_%22Spectre%22_007_-_on_the_Red_Carpet_in_Berlin_(22387409720).jpg

007』シリーズの6代目ジェームズ・ボンド俳優として知られるダニエル・クレイグは、これまでシリーズ映画への出演をできるだけ避けてきた人物だ。2011年には『ドラゴン・タトゥーの女』に出演したが、続編『蜘蛛の巣を払う女』(2018)には続投しなかった。

したがってナイブズ・アウト:グラス・オニオン』は、ダニエルにとっては『007』に続きキャリア史上2作目の“続編映画”となる。しかもジェームズ・ボンドが作家イアン・フレミングの生んだ伝説的キャラクターであるのに対し、『ナイブズ・アウト』の名探偵ブノワ・ブランは、監督・脚本のライアン・ジョンソンによるオリジナル・キャラクター。しかしダニエルは、『007』の経験が本作にもしっかりと活きたことを強調している。

Empireにて、ダニエルは『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』の製作には大きな課題があったことを認めた。「人々の想像力をかきたて、殺人ミステリーを話題にしてもらった後に、どうやって続編を作るのか。しかも同じことを繰り返さないようにして」。もっとも、この課題を解決するために役立ったのがジェームズ・ボンド俳優としてのキャリアだったのだ。

僕は人生の15年間を費やし、(『007』)シリーズでその課題に挑んできました。だから心配はしていなかった。しかるべき人たち、しかるべき才能が集まれば、それは実現できます。ライアンは素晴らしい作家で、同じことを繰り返すのを嫌がる。それに、僕たちは観客をガッカリさせたくないんです。前作で創った世界を楽しんでほしいし、今回の作品も信頼してほしいと思います。」

ダニエルは前作『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)で、ブノワ・ブランの“南部訛り”にも挑戦。ただし、数年を経て「訛りを忘れてしまっていた」ため、続編でも撮影の約3ヶ月前から発音の訓練を受けている。「真似事はしたくなかったし、できるかぎりリアルで現実的にしたかった」とはダニエルの談だ。

ちなみにブノワ・ブランが毎回異なる事件に挑むという性質上、前作から復帰するのはダニエルのみ。したがって、『ナイブズ・アウト』シリーズの連続性は主役の肩にのみかかっているのだ。今回、監督のライアン・ジョンソンは「さらにブランを描く」物語になると予告している。もっとも、その方法もまた往年の古典ミステリーに敬意を払ったものとなるようだ。「僕はブノワ・ブランの人生を広げていくことにはあまり関心がないんです。ポワロやマープルのように、事件をひとつずつ解決していく中で、ブノワという人間がわかってくるのが面白いと思う」。

映画『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』は2022年12月23日(金)よりNetflixにて独占配信開始

Source: Empire

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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