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デヴィッド・クローネンバーグ監督の問題作『クラッシュ 4K無修正版』予告編 ─ 2021年1月29日公開

クラッシュ 4K無修正版
(c)1996 ALLIANCE COMMUNICATIONS CORPORATION, IN TRUST

『ザ・フライ』(1986)などの巨匠、デヴィッド・クローネンバーグ監督による衝撃の問題作『クラッシュ』(1996)が、『クラッシュ 4K無修正版』として2021年1月29日(金)より全国順次公開される。この度、ポスタービジュアルと予告編が到着した。

英国を代表するSF作家、J・G・バラードによる同名小説を原作にした『クラッシュ』は、自動車事故により性的興奮を覚える人々の究極の偏愛を描いた作品。死と隣合わせの危険な快感への目覚め、人体損壊と車体の破損への欲求と美意識。肉体と機械、性別、倫理といったあらゆる境目を越えた先にあるものとは……。

後戻りできない世界にどこまでも堕ちていく姿を見事に捉えた本作は、第49回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。フランスの映画雑誌「カイエ・ドゥ・シネマ」や、マーティン・スコセッシ監督から称賛を浴びる一方で、その過激な性描写から上映禁止を呼びかけられるなど、賛否両論を巻き起こした衝撃の問題作としても知られている。

公開された予告編は、高層マンションのバルコニーで、主人公ジェームズ(ジェームズ・スペイダー)が、妻キャサリン(デボラ・カーラ・アンガー)を後方より見つめる意味ありげな場面から始まる。階下には無数の車が走る高速道路。次に「自動車事故は性的エネルギーの解放だ」という衝撃的な言葉と、ジェームズが乗った車が正面衝突の事故を起こす場面が続けざまに展開される。大怪我を負いながらも、なぜか得も言えぬ表情のジェームズ。彼は事故で今までになかった性的快感を覚え、危険なフェティシズムに取り憑かれていくのだった。

予告編の後半では、「現実を超えようとするのは、人間の基本的欲望である」というクローネンバーグ監督の言葉と、車のボディを人間の体のようにゆっくりと撫でる手が映し出される。赤い車が肉感的にデザインされているポスタービジュアルと同様に、予告編もどこか艶めかしさを感じる映像となっている。クローネンバーグ監督はインタビューにて、「フィルムの粒子を損なわないように4K修復した」と語っており、予告編の素材もクリアに蘇った映像が見どころ。全体を通してどこか冷たく、温度を感じさせない近未来的な映像も特徴だ。唯一無二の傑作にして世界中で賛否両論を巻き起こした本作を是非、劇場で体験しよう。

クラッシュ 4K無修正版
(c)1996 ALLIANCE COMMUNICATIONS CORPORATION, IN TRUST

『クラッシュ 4K無修正版』は2021年1月29日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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