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アジア系俳優主演の『クレイジー・リッチ!』、全米で大ヒットの見込み ─ アジア版『ブラックパンサー』の呼び声

クレイジー・リッチ!
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

主要キャラクターをアジア系が占めたことで話題の映画『クレイジー・リッチ!』がアメリカで大ヒットを記録しそうだ。Deadlineが報じている。米Metroや米Business Standardなどは、「アジア版『ブラックパンサー』なるか」との関心を寄せている。

クレイジー・リッチ!
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

本作は、ケビン・クワンによるベストセラー小説『クレイジー・リッチ・アジアンズ』(邦訳版:竹書房刊)を原作とした作品。シンガポールを舞台に、恋人とそのセレブ家族との間で揺れる独身女性の葛藤と成長を描いた物語となっている。

アジアが繰り出す意義 見落とさないで

『クレイジー・リッチ!』の注目ポイントは、何と言ってもアジア系俳優が全ての主要キャラクターを演じる点。ハリウッドのメジャーな制作会社によってアジア系の映画が制作されるのは、1993年の『ジョイ・ラック・クラブ』以来となる。

主人公を演じるのは、台湾系アメリカ人のコンスタンス・ウー。恋人ニック役はマレーシア系イギリス人のヘンリー・ゴールディングが演じる。また、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)の大御所ミシェル・ヨー、『ラ・ラ・ランド』(2016)や『エクス・マキナ』(2015)の日系イギリス人女優ソノヤ・ミズノ、『オーシャンズ8』(2018)の公開が控えるラッパー兼女優のオークワフィナ、『キャプテン・マーベル』のジェマ・チャンが脇を固める。さらに、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』への出演が決定したばかりのレミー・ヒーも本作に出演している。

クレイジー・リッチ!
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

Deadlineによると、『クレイジー・リッチ!』はオープニング興行成績(公開後5日間)で2,600万ドル〜3,000万ドルを稼ぎ出す予想だ。これは、最終興行収入3,290万ドルだった『ジョイ・ラック・クラブ』の成績を公開から数日で上回る数字となっている。本作の米国公開は2018年8月15日だが、米国週末興行成績において、ジェイソン・ステイサム主演の『MEG ザ・モンスター』を破り、第一位に輝く可能性も見えてきた。ちなみに本作の前売り券販売数は、最終興行収入一億ドルを突破した、全米大ヒット作『Girls Trip(原題)』の数字を上回っている。『Girls Trip』は女性版『ハングオーバー!』(2019)とも呼ばれている作品。黒人の女性たちが主人公を演じた点において、社会的にも意味のある作品となった。

クレイジー・リッチ!
『クレイジー・リッチ!』日本版ポスター。© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

ハリウッドでは人種差別が大きな問題となっており、非白人が主役を演じる大作映画はごく僅かだ。「エージェント・オブ・シールド」(2013-)に出演するアジア系女優のクロエ・ベネットは、アジア系だと分かるWangという苗字から、非アジア系の苗字であるベネットに改名。その結果、役を獲得しやすくなったと発言している。そのため、本作『クレイジー・リッチ!』が米国でヒットし、アジア系俳優の映画も売れると”証明”することは、ハリウッド映画業界に蔓延る偏見を打破する意味で、非常に重要となってくる。

『クレイジー・リッチ!』は、『Girls Trip』や『ブラックパンサー』(2018)に続き、世界を巻き込む社会現象となれるか。注目が集まる。

映画『クレイジー・リッチ!』は2018年9月28日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

Sources: Deadline, Huffington Post

Writer

Marika Hiraoka
Marika Hiraoka

THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。

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