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「アドレナリンが止まらない」クリス・ヘムズワース、気が利く強盗 ─ 完全犯罪『クライム101』、危険すぎる矛盾

クライム101

現代アメリカ犯罪小説の巨匠ドン・ウィンズロウの原作を、ハリウッド屈指の豪華キャストで映画化したクライムアクション・スリラー『クライム101』が、2026年2月13日より劇場公開となる。このたび、クリス・ヘムズワースが演じる宝石強盗デーヴィスのUSキャラクターポスターと、ヘムズワース本人によるキャラクター解説映像が届けられた。

監督・脚本を手がけるのはバート・レイトン(『アメリカン・アニマルズ』)。主演のヘムズワースとマーク・ラファロは『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来の共演で、強盗と刑事が火花を散らす息詰まる攻防を描き出す。さらにハル・ベリー、バリー・コーガン、ニック・ノルティ、モニカ・バルバロら実力派が集結。犯罪映画の醍醐味である“人物の厚み”を、俳優陣の存在感で押し広げていく構えだ。

主人公のデーヴィスは、悪者しか狙わない/殺さない/痕跡は一切残さないという独自の掟に基づき、完全犯罪を遂行する強盗だ。映像では、銃を突きつけて大胆に踏み込む一方で、ドアノブの指紋を丁寧に拭き取り、さらにコンタクトでヘムズワースの象徴的なブルーアイを“封印”する周到さが映し出される。

注目すべきは、その冷徹さだけではない。車のトランクに被害者を閉じ込める場面でさえ「中に水がある」と気遣いを見せるなど、強盗像の定型からわずかに逸脱した“人間の温度”が滲む。ヘムズワースはデーヴィスについて、「デーヴィスは極めて用意周到だ。手口に荒さはあるが、決して手は汚さない」と語っている。

本作のデーヴィス像は、制作陣と監督のみならずヘムズワース自身も現実の犯罪者を調査し、掘り下げて作り上げたという。そこで浮かび上がったのは、多くの泥棒が“ある種のいい奴であろうと最善を尽くしている”という皮肉な実態だった。

その調査結果は、劇中の細部にも反映されている。たとえばデーヴィスは、強盗中に拘束した警備員たちの携帯電話を返すことすらある。デバイスを破壊した方が安全だと分かっていても、人々が家族写真をバックアップしているとは限らない。その現実を知っているからだ。

デーヴィスは、この危険な仕事を続けている限り、信頼や友情、真実の愛を手に入れられないことを理解している。だからこそ引退を決意する。しかし同時に、犯罪がもたらすアドレナリンへの渇望も抱えている。

ヘムズワースは役の魅力について、次のように語る。「これまで演じてきた役とは大きく異なる点がありました。デーヴィスには強さと男らしさ、そして厳格な外面がありましたが、同時に膨大な脆さもありました。彼はこの職業を続けているために孤立して生きています。そして、子供の頃何度も周りの人々に傷つけられたトラウマから非常に心を閉ざしており、人々に近づきすぎることへの対抗感を持っています。その入り混じった感情がとても興味深くて、どんな人物なのか探ってみたくなる存在でした」。

さらにデーヴィスは、抜群のドライブテクニックを持ち、LAの街を舞台にカーチェイスを繰り広げる。「強盗はカオスの連続で、常に危険と隣り合わせだ。だが、何度やっても、アドレナリンが止まらない」とヘムズワース。引退を口にしながら、なおスリルに引き寄せられる。その矛盾こそが、このキャラクターをただの“カッコいい悪党”で終わらせない。

クライム101

強さと脆さが同居し、複雑な感情が絡み合うデーヴィスは、最後にどんな選択を下すのか。『クライム101』は2026年2月13日(金)公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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