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『クルエラ』続編、エマ・ストーンが続投へ ─ ディズニーと新契約締結、『ブラック・ウィドウ』訴訟問題を経て

クルエラ
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ディズニー実写映画『クルエラ』の続編(タイトル未定)に、主人公クルエラ/エステラ役のエマ・ストーンが続投することがわかった。米Deadlineが報じている。

『101匹わんちゃん』(1961)の悪役クルエラの誕生秘話を描いた『クルエラ』は、1970年代のロンドンを舞台に、デザイナーを夢見る少女・エステラが、カリスマデザイナーのバロネスとの出会いをきっかけに、狂気に満ちたヴィランへ変貌していく物語。劇場公開とディズニープラス(Disney+)プレミア アクセスの同時配信となったが、全世界興行収入2億2,200万ドルという大ヒットを記録し、公開直後に続編企画の始動が報じられていた

報道によると、すでにエマはディズニーとの間で出演契約を締結済み。既報によれば、前作監督のクレイグ・ガレスピー、脚本のトニー・マクナマラも続投する見込みのため、主なクリエイティブ・メンバーが再び顔を揃えることになりそうだ。エマが続編への出演を決めたことは、ディズニーのビジネスモデルにとっても良い兆候とされている。

この背景には、2021年7月末、『ブラック・ウィドウ』(2021)の劇場・配信の同時展開が契約違反であるとして、スカーレット・ヨハンソンがディズニーを提訴したことがある。この時、複数の俳優がスカーレットに続く可能性もあると報じられ、エマも法的措置を検討しているとの噂があったのだ。しかし、結果としてエマは訴訟に踏み切らず、むしろ『クルエラ』続編に契約することで、ディズニーと良好な関係性を継続することとなった。

エマの所属エージェンシーであるWMEを統括する、米Endeavor社のパトリック・ホワイトセル氏は、「今回の契約は、アーティストを保護し、スタジオとタレントを平等なものとできる公平な道筋になりうるもの」「クリエイティブ・パートナーとしての彼女の貢献を、スタジオ側が快く受け入れてくださったことに感謝します」との声明を発表した。「より多くの人々が、新たなプラットフォームでの成功に加われる機会に恵まれることを願います」。

『クルエラ』続編が劇場公開作品となるのか、前作と同じく配信との同時展開となるのかは現時点では不明。ただし、ディズニーは大作映画の大規模な公開モデルを現在でも模索しており、エマとディズニーは互いに利益を得られる内容での契約を結んだと報じられている。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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