トム・クルーズ、次回作はコメディに全力挑戦 ─ スタント封印、「毎日笑わせてくれた」とイニャリトゥ監督

トム・クルーズ、次回作ではコメディに全力投球。謎に包まれた新作映画(タイトル未定)で初タッグを組んだ、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督がその仕事ぶりに感銘を受けたことを明かしている。
米Deadlineによると、クルーズ&イニャリトゥ監督の新作映画は撮影を終えたばかりで、「来週から編集を始める」段階。クルーズとの仕事について、イニャリトゥは「彼は自分を捧げているんです。すさまじいほどの情熱がある」と語った。
「この映画は破滅的なスケールの、ワイルドなコメディです。とんでもないですよ。彼(クルーズ)は毎日私を笑わせてくれました。トムとの仕事で発見できた幅の広さは、監督としていまだかつてないものです。とっても感動したし、うれしかったですね。」
既報によると、本作はクルーズ演じる世界最強の男が、自ら引き起こした災厄によって世界が破壊される前に、自分こそが救世主だと証明するため決死の任務に挑むストーリー。もっともイニャリトゥはこのあらすじの真偽を明らかにしておらず、「人間の本質を描いた残酷なコメディです。恐ろしくて、笑えて、美しい」とだけ語った。「これはトムが培ってきたものの力を借りたキャラクター主導の映画。彼はまさしく適任でした」。
出演はクルーズのほか、『落下の解剖学』(2023)サンドラ・ヒュラー、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)ジェシー・プレモンス、『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』(2019)リズ・アーメッド、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)ジョン・グッドマン、『アマチュア』(2025)マイケル・スタールバーグ、『トーク・トゥ・ミー』(2022)ソフィー・ワイルド、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」(2022-)エマ・ダーシー。
ハリウッドでも屈指の実力者が集結した本作に、イニャリトゥ監督は「彼らとは素晴らしい経験ができました」とも語っている。「とてもチャレンジングな映画です。物事にはあらゆる境界線があり、どの映画も私に挑戦してくるもの。私は過去にやったことを繰り返すのは好きではありません。これは私たちが今までやったことのない、そしてエキサイティングな映画です」。
ちなみにクルーズといえば身体を張ったスタントでおなじみだが、イニャリトゥ監督によると本作は「そういうものではない」とのこと。久々にアクションを完全封印しての新境地となるか?
脚本はイニャリトゥ監督のほか、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)のアレクサンダー・ディネラリス・Jr&ニコラス・ジャコボーン、劇作家サビーナ・バーマン。2026年10月2日に米国公開予定だ。
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Source: Deadline