ベネディクト・カンバーバッチ、第二次世界大戦時の実在マジシャン演じる ─ 『ジュラシック・ワールド』監督と初タッグ

『ドクター・ストレンジ』シリーズで知られるベネディクト・カンバーバッチが、新作映画『War Magician(原題)』にて実在したマジシャン役に挑む。監督は『ジュラシック・ワールド』シリーズなどで知られるコリン・トレボロウ。米Deadlineが伝えている。
カンバーバッチが演じるのは、実在したイギリス出身の奇術師ジャスパー・マスケリン。1930〜40年代にかけて活躍したマスケリンは、第二次世界大戦中、英国軍に所属。自らの奇術テクニックを活かして、欺瞞・偽装を目的とする部隊に配属され、マジックギャングと呼ばれる組織で暗躍した。
トレボロウ監督が手がける本作では、アフリカからヨーロッパ、中東にかけて、ナチス打倒のためにマスケリンと軍事情報部員の女性と共に行動したマジックギャングの活躍に焦点が当てられる。
初期の草稿を執筆したのは、『アフター・アース』(2013)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のゲイリー・ウィッタと気鋭脚本家リチャード・コーディナー。これを基に、『No Without Hope(原題)』のニコラス・マリアニが脚本を執筆する。主演のカンバーバッチとトレボロウ監督は製作を兼任。ほか製作に、『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』(2016)などのボブ・クーパー、『The Mauritanian(原題)』『The Corrier(原題)』(共に2021年公開予定)でカンバーバッチと連続タッグを組んだリア・クラークとアダム・アクランドらが名を連ねている。
『ドクター・ストレンジ』で魔術師を演じるカンバーバッチが、実在のマジシャンを演じるということで、その注目度は高い。第二次世界大戦が舞台の作品といえば、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)も記憶に新しいだろう。そんな演技派のカンバーバッチと、トレボロウ監督の初タッグということもあり、2人の生み出す魔法にも期待したいところだ。
Source: Deadline