ダフト・パンク、『サスペリア』ダリオ・アルジェント監督の最新作で音楽を担当

第56回グラミー賞で主要5部門を制覇したダフト・パンクが、『サスペリア』(1977)などで知られるホラー映画界の巨匠ダリオ・アルジェント監督による犯罪映画『Black Glasses(原題)』の音楽を担当することがわかった。伊La Repubblicaのインタビューにて、アルジェント監督が明かしている。
アルジェント監督の娘で女優のアーシア・アルジェントが主演を務める『Black Glasses』は、真夜中のローマを舞台に、中国人の女性と子どもが逃避行を繰り広げる物語。映画の第2幕について、アルジェント監督は「逃亡の末、ラツィオ州にある、岩だらけの、茂みの多い田舎町に辿り着きます」と説明した。「美しいトスカーナの谷とは異なりますが、それでも私にとっては美しい場所です」。
本作でダフト・パンクとタッグを組むことになった経緯について、アルジェント監督は以下のように話している。
「彼らは私のファンで、これまでに手掛けた映画を全て知っているんです。彼らはフランスの友人たちから、私が新しい映画の作業をしていることを聞きつけたみたいで、直々に連絡して来たんですよ。“一緒に仕事がしたいです”と。」
アルジェント監督の脚本を非常に気に入っているというダフト・パンクは、すでに音楽製作に着手しているとのこと。近い将来にデモ音源をアルジェント監督に送るとしており、新型コロナウイルスが収束しだい、イタリアに居る監督のもとを訪れることになっているようだ。なお、本作は2020年5月から撮影が予定されていたものの、新型コロナウイルスの影響を受けて延期となった。現在、監督は9月の撮影開始を希望しているという。
Sources: La Repubblica, The Film Stage