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『ターミネーター』シュワちゃん復帰は間違いだったとジェームズ・キャメロン認める ─ 「おじいちゃんのターミネーターになってしまった」

ターミネーター:ニュー・フェイト
© 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

2021年に公開された映画ターミネーター:ニュー・フェイトについて、ジェームズ・キャメロンが作品の失敗を自ら認めるような発言を見せている。

『ニュー・フェイト』は、それまで公開されていた『ターミネーター』シリーズの続編群をリセットし、改めて『ターミネーター2』(1991)の続編として企画された作品。T-800役アーノルド・シュワルツェネッガーとサラ・コナー役リンダ・ハミルトンが初めて揃って復帰した。新たな3部作を打ち立てる予定もあったが、興業・批評面で苦戦。出足から、事実上のシリーズ打ち切り終了を迎えていた。

『ターミネーター2』で監督を務めたジェームズ・キャメロンは製作として参画。監督を務めたティム・ミラーは、既に「私が間違っていた」「大失敗した」後悔の念を語っている

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も封切られるキャメロンは、米Deadlineの取材で『ニュー・フェイト』について尋ねられると、「実は、あの映画にはそれなりに満足しているんです」としながらも、同作における自身の反省を明らかにしている。

この製作では、キャメロンとミラー監督が激しく衝突したことが伝えられていた。ミラーは「トラウマを負った」とし、キャメロンとはもう一緒に仕事をしたくないとの意思まで話していた

キャメロンもこの度、ミラー監督と「喧嘩もした。それについては2人で話もしてきました」と認めているが、「おかしなことに、僕たちは今も友人なんです。変な話ですよね。あの映画の前までは彼のことが好きでしたが、製作中は大嫌いになった。それで今は、また好きです」と交友が続いていると説明している。「2人ともSFのクレイジーなオタクで、好きなものもたくさん共通している。彼の新作の『ラブ、デス&ロボット』も大好きですよ。でもそうですね、僕たちはいがみ合いましたね」。

キャメロン によれば、『ニュー・フェイト』不振の要因は、「アーノルドなしでやることを私が拒否したこと」、つまりアーノルド・シュワルツェネッガーの復帰に自身がこだわったことだったという。

「ティムはアーノルドを望んでいなかった。でも私はこう言ってしまったんです。“あのね、それはいかんよ。アーノルドと私は40年来の友人なんだ。それはつまり、ジム(編注:キャメロンの愛称)、君が私抜きで『ターミネーター』をやるなんて信じられない、と彼に言わせるということか?”と。私にとってそこまでの意味ではなかったのに、でもこう言ったのです。もしアーノルドをきちんと復帰させるなら、私も喜んで参加すると。」

ターミネーター:ニュー・フェイト
© 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

つまり、当初『ニュー・フェイト』にシュワルツェネッガーが復帰する予定はなかったが、キャメロンが彼との交友関係を優先させたため登場したという経緯だ。すると、今度はミラー監督がリンダ・ハミルトンの復帰も求めてきたと、キャメロンは続けている。

「私はリンダが出演すればこの映画は生き延びることができると思った。アーノルドも出演すれば、この映画は生き延びることができると思った。でも、リンダとアーノルドが復帰してみたら、彼女は60代だし、彼は70代だった。それはもう“あなたの『ターミネーター』”ではなくなったし、もはや“お父さんの『ターミネーター』”ですらなく、“おじいちゃんの『ターミネーター』”になってしまった。」

ターミネーター:ニュー・フェイト
© 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

キャメロンの言葉によれば、企画当時には傲りがあったようだ。「1991年の、若い観客がまだ生まれてもいなかった頃に公開された映画の続編を作るなんて、凄いもんだと思っていたんです。つまり、近眼になっていました。私たちは、自分らの供給物をちょっと過大評価していたんです。いい教訓になったと思います。」

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Source:Deadline

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューさせていただきました。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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