ゾンビのオーケストラ?「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第3話にシュールすぎる場面が登場

この記事には、「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第3話『パリはパリ』のネタバレが含まれています。

「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第3話、ゾンビのオーケストラの裏側
「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第3話の冒頭では、ダリル(ノーマン・リーダス)一行は無線を利用するため、音楽家(エリック・フレイ)の住む劇場に立ち寄る。ダリルとイザベル(クレマンス・ポエジー)がふたりで中へ入ると、音楽家は「ショーは好きかね」と聞き、無線の部品で増幅器を作ったことを明かす。
そしてモーリス・ラヴェルの名曲『ボレロ』を流し、ふたりを舞台へと案内。そこでダリルたちが目にしたのは、おぞましいゾンビたちのオーケストラだった。生き生きと指揮をする音楽家に対し、ダリル&イザベルは眉一つ動かさず、ほぼノーリアクション。しまいにダリルは「来たのは失敗だ」「ムダな遠回りだった」と劇場を去って行く。
このシュールに展開したゾンビ・オーケストラのシーンは、複数の米メディアから「バカげた創造性の爆発」「A+級のゾンビセット」などと好評だ。Den of Geekはプロダクションデザイナーのヴァイルに直撃し、ゾンビ・オーケストラの製作に何が必要だったかを質問。ヴァイルは「これを想像するのは本当に楽しかった」と振り返り、当初のアイデアを大きく広げたことを明かした。
「最初は、椅子に縛り付けられたゾンビたちが楽器を演奏するという設定で、その時点ですでに素晴らしいアイデアでした。僕たちは、それをもう少し発展させ、ステージ上で奇妙なオタクのゾンビショーをやることにしたんです。」
そして製作には、「ウォーキング・デッド」シリーズの特殊メイク担当、グレッグ・ニコテロ率いるゾンビチームの協力が不可欠だったよう。「僕たちは一緒に作る必要がありました。世界観、装飾、舞台装置はアート部門が担当しましたが、ゾンビの部分と人形の部分は、明らかにグレッグの得意とするところでした。まさに“共同作業”でしたね」。

こうして実現したオーケストラをじっくり見てみると、天井から吊り下げられた頭部だけのゾンビが担当するハープ、前後に動くゾンビの背中にくくりつけられたアコーディオンなど、斬新なアイデアが満載。また、頭に長い棒をつけられたゾンビが動くとシンバルが鳴る、ストリングセクションの腕が連動して動く、といった職人技も披露している。物語やキャラクターに影響を与えないシーンにも関わらず、視聴者には強烈なインパクトを残したといえるだろう。
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Source:Den of Geek