『マーベルズ』は「ワンダヴィジョン」「ミズ・マーベル」鑑賞必須? ─ 「そうはしたくなかった」と監督

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『マーベルズ』は『キャプテン・マーベル』(2019)の続編というだけでなく、女性ヒーロー3人のチームアップ映画でもある。キャプテン・マーベルと共闘するモニカ・ランボーとカマラ・カーンは、ディズニープラス配信のドラマシリーズでMCUデビューを飾ったキャラクターだ。
2人の初登場を見逃してしまった場合、『マーベルズ』の展開を理解することはできるのだろうか。これこそ、監督のニア・ダコスタが苦戦したことだった。米Gamesrader+では、製作中に経験した「真の試行錯誤」を振り返っている。
「彼らには、『ミズ・マーベル』、『キャプテン・マーベル』、『ワンダヴィジョン』と、本作に至るまでのそれぞれの歴史があります。“観客はどれだけの情報を必要とするのか”。これを理解するために、ずっと話し合っていました。これぞ、真の試行錯誤って感じで。」
「ほかの作品を見なければいけない、というようにはしたくありませんでした」と続けるダコスタ監督だが、本音も吐露。「“この作品は5つの違うものに対する続編のようなものなんだから”という気持ちもありました。ある時点で、“ここでは描けないものもあるけど、楽しくなるだろう”と考えなければいけなくなったんです」と語っている。
『キャンディマン』(2021)で注目を浴びたダコスタ監督にとって、『マーベルズ』は長編映画3作目。製作規模も格段と上がり、初めて経験することも多かったはずだ。一方、共同脚本も担当し、上映時間を「2時間以内に収める」など、クリエイターとしての強いこだわりをもって製作に挑んだ。果たして、その挑戦は吉と出るか、凶と出るか。
『マーベルズ』は2023年11月10日(金)日米同時公開。
▼ 『マーベルズ』の記事
『マーベルズ』ピンチ、世界興収がMCUワースト免れない状況に ─ 製作費回収も不可能か 『ハンガーゲーム』新作は好調 『マーベルズ』イマン・ヴェラーニ、ミズ・マーベルとチームアップしてほしい若手ヒーローの夢を語る 若手チームアップ、楽しそう 『マーベルズ』興行不振の要因は「現場の管轄不足」、ディズニーCEOが認める 今後は質を重視 【ネタバレ】次の『アベンジャーズ』は「若い観客が共感できるグループに」 ─ 『マーベルズ』で予告された新チーム、「より機能的」とカマラ役 的を得た“当事者”の意見 マーベル「アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ」新映像が公開 ─ 「ワンダヴィジョン」スピンオフ、MCUの魔女描く ケヴィン・ファイギ発案
Source:Gamesrader+