ロバート・デ・ニーロがCMで『タクシードライバー』再演?噂が否定される

ロバート・デ・ニーロが、傑作『タクシードライバー』(1976)の主人公トラヴィス・ビックルをTVCMで再演する?にわかに持ち上がった噂は、事実無根だとして完全否定された。
発端は2023年9月19日(現地時間)に英タブロイド誌The Sunに掲載された記事。配車サービスUberのTVCMで、デ・ニーロが『タクシードライバー』の役を再び演じるというニュースだ。ロンドンで撮影が行われ、劇中の名台詞「俺に用か?(You talkin’ to me?)」も飛び出すというものだった。また、乗客役にはとある大物がカメオで演じるとの“関係者情報”も添えられていた。
この話題に対し、『タクシードライバー』脚本のポール・シュレイダーはFacebookで反応。「なぜボブ(※デ・ニーロの愛称)がこんなことをするのか、私には理解ができない。私はまだ見ていないし、運が良ければ、これからも見ることはないだろう」と自身は関与していないことを示し、また企画の存在を間接的に否定した。
さらにデ・ニーロのPR担当もコメントを発表。CM企画は「『タクシードライバー』のキャラクターには一切関係ありません。この噂話は架空の報道に基づくものです」と完全否定した。
マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』は数多くの影響を残した傑作映画だ。孤独なタクシードライバーが、うまくいかない人生の中で次第に狂気に目覚めていく。配車サービスのCMで復活とはもっともらしい話ではあったものの、トラヴィスが運転する車には、あまり安心して乗れないような気が……?
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