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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ルッソ監督が製作、ドラマ「デッドリー・クラス」予告編が到着 ― 原作と現実に忠実な映像化

https://twitter.com/DeadlyClassSYFY/status/1020882530155675648 スクリーンショット

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が製作総指揮を務めるドラマシリーズ「デッドリー・クラス(原題:Deadly Class)」の予告映像が、2018年7月21日(米国時間)、ポップカルチャーの祭典「San Diego Comic Con 2018」にて公開された。

リック・リメンダー&ウェス・クレイグによる同名グラフィックノベルを実写化する本作『デッドリー・クラス』は、1980年代後半を舞台に、路上生活を続けていた少年が暗殺者を養成する学園「キングス・ドミニオン」で過ごす日々を描く物語だ。
世界各国の犯罪組織から次世代を担う少年少女が送り込まれている学園で、主人公は厳しいカリキュラムや人々の派閥争い、そして思春期の不安定さに耐えながら、自らの倫理を守り抜くことができるのか……。

「僕は神を信じない。いや、それは嘘だ。毎晩祈っている。逃げ道を探している。いつもと同じ制度、いつもと同じ鳥カゴからの。自分が何かの一員だって、最後に感じたのはいつだろう?」。今回公開された予告編は、主人公マーカスのモノローグから始まる。キングス・ドミニオンの学園長リンは、「マーカス、君は自分の人生に満足してるか?」と尋ねる。「ここは君みたいな人間の居場所なんだと言ったら、どう思う?」

しかしキングス・ドミニオンは暗殺者を養成する教育機関。暴力と思惑の交錯する空間で、あるいは登場人物の一人がいうところの「食物連鎖の最下層」において、マーカスたち登場人物は何を経験し、どう成長していくことになるのだろう。

予告編の公開にあたって、製作総指揮を務めるジョー・ルッソはビデオメッセージでイベント会場に登場。「私たち(アンソニー&ジョー)はこの本やリック・リメンダーの大ファンです。本の世界をできるだけ確かな形でスクリーンに映し出すため、長い時間と膨大な思考、情熱を注いできました」と語った。

「デッドリー・クラス」でショーランナー(制作統括)を務めるミック・ベタンコート氏は、同じく米Hypable誌の取材にて、原作のグラフィック・ノベルに描かれたものを守ること、そして原作者リック・リメンダーの“声”を大切にする意志を明かしている。それから、舞台となる1980年代後半~1990年代前半を美しいものとして描くのではなく、あくまで現実的に描くということを……。

「僕たちは(「デッドリー・クラス」を)当時に陶酔するようなものとして執筆してはいません。キュートで楽しいものにするつもりはないんです。記録上、1992年は犯罪率が最も高かった。この作品の冒頭にあたる1987年は、そこに向けてフツフツと熱が上がってきているんですよね。」

本作には学園長のマスター・リン役で『ドクター・ストレンジ』(2016)や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のベネディクト・ウォン、主人公マーカス役でベンジャミン・ワズワース、ヤクザの娘サヤ役で『X‑MEN:アポカリプス』(2017)のラナ・コンドルが出演。そのほか、社交的だが自己顕示欲の強いマリア役にマリア・ガブリエラ・デファリア、誠実で思慮深いギャング・ウィリー役にルーク・テニー、汚職警官の息子ビリー役にリアム・ジェームズ、麻薬カルテル一族の一員チコ役にマイケル・デュヴァルらが脇を固める。

ドラマ『デッドリー・クラス』はSyfyにて2019年に米国放送予定

Sources: Syfy, Deadline, Hypable
Eyecatch Image: Syfy スクリーンショット

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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