『デッドプール&ウルヴァリン』はMCU感とX-MEN感をブレンドさせた感じ ─ しかも「常識にとらわれないやり方」で

映画『デッドプール&ウルヴァリン』は、『デッドプール』シリーズ初のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)合流作となる。一方でヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが再登場するなど、映画『X-MEN』シリーズの懐かしさを感じさせる作品にもなっているようだ。
MCUを率いるマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギによれば、まさしく『デッドプール&ウルヴァリン』はMCUと『X-MEN』シリーズのスタイルを混ぜ合わせたような作品になっているのだという。米マーベルの公式ポッドキャスト番組に登場したファイギは自身のキャリアを振り返りながら、企画の方向性を語っている。
ファイギが「私たちは、この上なく成功した最初の『デッドプール』2作と関係ありませんでした」と語るように、『デッドプール』前2作は20世紀フォックス時代に製作された映画で、マーベル・スタジオは製作に一切関わっていない。これを踏まえ、ファイギは『デッドプール&ウルヴァリン』を「ある意味、私たちはライアン(・レイノルズ)の芝生で遊んでいたようなものです。別の人の砂場で遊んでいたんです」と語る。
一方で、MCUに合流するにあたり『デッドプール』側も「私たちの砂場に遊びに来てくれました」とファイギ。「それらのスタイルを混ぜ合わせることで、ユニークなものを作り上げたかったんです」と企画への想いを明かしている。
そんなファイギいわく、本作でメガホンを取るショーン・レヴィ監督と主演・製作のライアン・レイノルズは、「『デッドプール』でライアンが切り拓いてきたものと『X-MEN』の初期作でヒューが切り拓いてきたものを活用してくれた」という。つまり単にキャラクターだけをMCUに移管させるだけでなく、過去作の雰囲気やスタイルを積極的に踏襲していったということだろう。それも、ファイギの言葉を借りれば「常識にとらわれないやり方」で。
元々『X-MEN』と縁の深いファイギにとって、ジャックマンの参加は特別なものになったようだ。「ヒューが参加してくれた時は個人的にすごく感動しました。私のマーベルでのキャリアは26年前、『X-MEN』1作目のプリプロダクション(撮影前準備)で間違いなく始まりましたから」。
「ヒューとはしばらく会っていませんでしたし、ウルヴァリンやX-MENについても私たちができるものとして考えていませんでしたよ」と続けるファイギだが、ジャックマンの参加によって新たな可能性が開けてきたのは確かだろう。現在、マルチバースでのストーリー展開を行うMCUでは『X-MEN』の映画版も進行中。ジャックマン版ウルヴァリンの未来は分からないが、もしかしたら継続登場もありえるかもしれない。
ともあれ、まずは『デッドプール&ウルヴァリン』の公開が先だ。ファイギは本作を「とても誇りに思っています」としながら、こう予告した。「期待される通り、全体的に血なまぐさいですし、下品でR指定な内容ですが、同じくらいものすごく好感が持ててエモーショナルなものになっています。もう一回観るのが楽しみになると思いますよ」。
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Source:The Official Marvel Podcast,Comicbook.com