『DEATH STRANDING』実写映画、ゲーム世界内で独自の物語描く ─ 「見たことのない新ストーリー」目指す

ゲームクリエイター、小島秀夫が創造した『DEATH STRANDING』が、A24にて実写映画化に向けて鋭意準備中だ。監督を務めるマイケル・サルノスキや小島が「KOJIMA PRODUCTIONS(コジマプロダクション)」10周年イベントで語ったところによれば、物語は原作ゲームの映画化ではなく、独自の内容を目指すという。
監督と脚本を兼任するのは、『クワイエット・プレイス:DAY 1』(2024)マイケル・サルノスキ。映画化について、「ゲームの魂を捉え、ゲームのテーマ性を捉えつつも、まだこの世界で見たことのないストーリーを語り、見たことのないキャラクターを探求したい」と方向性を明かした。「そういったスケールと素晴らしい実在のロケーションを追求するのと同時に、繊細なキャラクターたちを追求し、マクロとミクロの両面で本作を正しく描きたいと思います」。
小島は、原作ゲームが70〜80時間分のボリュームを有するため、2時間の映画に縮小することに懸念があったと明かし、同一世界観の中で独自のものを執筆し、監督できる人材を求めたと語る。また、自身が製作に関与しすぎると意見の主張が強くなり得るため、サルノスキ監督を信頼してプロデューサーに留まるという意向も話した。
映画の目指す場所についてサルノスキは、「(ゲームと)同じ世界観の中で、まだ見たことのない新たな物語を求めています。ゲームを一度もプレイしたことがない人にも受け入れられ、かつ、ゲームをよく知っている人にも何か訴えかけられるようなものですね」と説明。「この世界でそうしたバランスを取り、人間ドラマの伝え方を見出して、この作品の好きな要素全てを捉える。そして、独自の二本足で立つものにする。それが真のゴールだと思います」と意気込みを語っている。
原作ゲームでは、ノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセン、レア・セドゥといった実在のハリウッド俳優や小島と交友あるフィルムメーカーが多数登場。現時点で実写映画版にも登場するかどうかは明らかになっていない。独自の物語を描くとされるため、別のキャストによる新キャラクターが中心となる可能性もありそうだ。
なお『DEATH STRANDING』からは、ハリウッド共同制作アニメーション映画プロジェクト「DEATH STRANDING MOSQUITO」も始動。ティザー映像が公開されている。
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