マーベル「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」、MCUの正史として認められる ─ ディズニープラス「時系列」に仲間入り

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)「エコー」が配信開始となったことに合わせて、旧Netflixで展開された「デアデビル」をはじめとする通称「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」が、MCUの“正史”であることが公式に認められた。一連の作品は、ディズニープラスのマーベル作品ページ「時系列」欄に加わっている。
「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」では、Netflixにて「デアデビル」(2015-2018)「ジェシカ・ジョーンズ」(2015-2019)「ルーク・ケイジ」(2016-2018)「アイアン・フィスト」(2017-2018)、さらに「パニッシャー」(2017-2019)が展開されると、「ザ・ディフェンダーズ」(2017)でクロスオーバーを果たした。これらの作品はファンから高い人気を博すも、権利都合によってシリーズ終了。物語はすべてMCU内の出来事という設定だが、MCUの作品内や、マーベル・スタジオの人物製作から、旧シリーズについてはっきりと言及される機会は少なかった。
2023年に刊行されたばかりの、MCUタイムラインでの出来事を全てまとめた公式本『Marvel Studios The Marvel Cinematic Universe An Official Timeline』でも、Netflixドラマ群の出来事は触れられていない。一連のドラマはマーベル・スタジオではなく、マーベル・テレビジョンとABCスタジオが手がけていた。
「デアデビル」からは、デアデビル(チャーリー・コックス)とキングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)がMCU作品に登場を果たしていたが、旧ドラマ版とはイメージが異なるキャラクター描写に戸惑いを覚えるファンも少なくなかった。この両キャラクターは新ドラマ「エコー」にも再登場。劇中ではNetflix版の背景を引き継ぐような描写が見られた。
このたび、一連の旧ドラマ群がディズニープラスの「時系列」コーナーに加わったことで、改めてMCUの正史として認められたことがわかった。まず「デアデビル」が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』「アイ・アム・グルート」の後に続き、さらに「ジェシカ・ジョーンズ」『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『アントマン』「ルーク・ケイジ」「アイアン・フィスト」「ザ・ディフェンダーズ」と並ぶ。「パニッシャー」は『スパイダーマン:ホームカミング』と『ドクター・ストレンジ』の間の出来事となっている。
「これまで、何が正史であり、何が正史でないのかについて、我々は少し言及を避けてきたところがあります」とマーベル・スタジオでエクゼクティブ・プロデューサーを務めるブラッド・ウィンダーバウムは話し、Netflix版は「会社の別の部門」による開発だったため、言及しずらい時期があったことを認めている。
ウィンダーバウムは「今では、もう時間も経ちました。物語がいかに上手く統合されたかも見ていましたし、私個人、ブラッド・ウィンダーバウムとしては、正史の一部であると自信をもって言えます」と発言。晴れて、「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」もMCUの一部であると、堂々と言及できるようになったようだ。
旧シリーズからは、ジョン・バーンサルがパニッシャー/フランク・キャッスル役で2025年の「デアデビル:ボーン・アゲイン」に再登場予定。ジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)、ルーク・ケイジ(マイク・コルター)、アイアン・フィスト(フィン・ジョーンズ)らの再登場については定かではないが、改めて可能性を感じさせる出来事となった。
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