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ギレルモ・デル・トロ監督作、何から観るべきか ─ 監督本人が推薦する映画は?

ナイトメア・アリー
©2021 20th Century Studios. All rights reserved.

『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)にてアカデミー作品賞に輝いた鬼才監督、ギレルモ・デル・トロ。2022年3月25日に日本公開を迎える監督最新作『ナイトメア・アリー』は、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの同名小説を映画化したものだ。この度、デル・トロ監督本人が、自身の映画を一度も観たことがない人に向けて、何から観るべきかを提案している。

『パンズ・ラビリンス』(2006)『シェイプ・オブ・ウォーター』といったダーク・ファンタジーや、『クリムゾン・ピーク』(2015)といったゴシック・ホラー、『パシフィック・リム』(2013)といった怪獣映画など独特な世界観の作品を手掛けることでおなじみのギレルモ・デル・トロ。さらには、『ヘルボーイ』シリーズをはじめ、『ブレイド2』(2002)などスーパーヒーロー/アクション映画まで手掛けており、最新作は監督初となるフィルム・ノワールだ。新境地に挑み続ける鬼才監督だが、もちろん徹底的な世界観の構築や見惚れるような映像表現は常に進化しながら継承されつづけている。

ギレルモ・デル・トロのフィルモグラフィーには世界中で話題となった作品が勢揃いしており、何から観れば良いのかと迷っている方も多くいるに違いない。Colliderのインタビューにてデル・トロ監督は、「『シェイプ・オブ・ウォーター』あるいは『パンズ・ラビリンス』が、僕がやっていることを知るための素晴らしい入門作となるでしょう」と話している。『シェイプ・オブ・ウォーター』は、人間ではない不思議な生き物と、政府の極秘研究所で働くひとりの女性清掃員の愛を描き、アカデミー作品賞のほか、ヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞にも輝いた。一方、『パンズ・ラビリンス』ではスペイン内戦直後を舞台に、現実と迷宮の間で生きる少女が、3つの試練を乗り越える物語が展開される。デル・トロ監督の代表作として評されることの多い作品ふたつだ。

もしもふたつ観てもらえるのであれば、『パンズ・ラビリンス』と『デビルズ・バックボーン』、あるいは、『シェイプ・オブ・ウォーター』と『ナイトメア・アリー』でしょう。これらは、私の作品のアルファとオメガのようなものです」と、デル・トロ監督は続けている。『デビルズ・バックボーン』は、『シェイプ・オブ・ウォーター』『ナイトメア・アリー』とは異なり、インディペンデント映画として製作されており、スペイン内戦下の孤児院を舞台に、大人たちの環境に馴染めずにいた少年が、夜ごとに出没する霊に悩まされる姿を描いたホラーだ。

ちなみに“アルファとオメガ”とは、「最初と最後」「全て」「永遠」という意味として使われることの多い言葉だ。つまり上述の作品は、デル・トロ監督の魅力が詰まった映画というわけである。

映画『ナイトメア・アリー』は、2022年3月25日(金)全国公開。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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