ジョニー・デップ、『巨匠とマルガリータ』英語映画化をプロデュースへ
ジョニー・デップが、ソ連の古典小説『巨匠とマルガリータ』初となる英語長編実写化の製作を務めることがわかった。サウジアラビアで開催の紅海映画祭にて明らかにされたと米メディアが伝えた。
デップはあくまでも製作に留まり、主演や監督を務めるものではない。製作陣は未発表。2026年後半に製作を開始する見込み。
『巨匠とマルガリータ』はソ連時代のモスクワを舞台とした風刺幻想小説。ミハイル・ブルガーコフが1929年から1940年にわたって執筆したが、ソ連当局が体制批判と見做したため、ブルガーコフの死後となる1966年に初めて検閲版が出版され、1974年にようやく完全版が出版された。世代を超えて読み継がれ、20世紀文学の最高傑作に数えられている。
デップとともに製作を手がけるのはスヴェトラーナ・ミグノヴァ=ダリとグレース・ロー。米The Hollywood Repoterによれば、ロシア人映画監督のマイケル・ロックシンが2024年に公開したロシア語版『巨匠とマルガリータ』の米国公開が、原作の英語化権を盾にしたミグノヴァ=ダリとローによって妨げられているという。ロックシンによるロシア語版はロシアやヨーロッパの批評家や観客から絶賛されているが、この事情によってアメリカ公開が叶っていない状態だ。
両陣営は今なお法廷闘争を続けている。ロックシンは「私はどんな英語版が製作されようが全く構いませんし、納得しています。ただ、なぜ私の映画の公開が妨害されるのか、理解ができないのです」と困惑している。
デップはこうした全体像を把握していないだろうとロックシン。「もし彼がこのことを知ったら、あらゆるアーティストと同様、(米公開への妨げに)反対するでしょう。映画の公開を妨害するなんて、あり得ないからです。アーティストの精神とはそういうものではありません」。
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